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二次試験の手応えは? 7月21日にはセレモニーを予定も「もし落ちたらパーになる(笑)」

  • 2024年07月09日(火) 18時01分
太論

▲「落ちたら全部パー(笑)」二次試験の手応えは?(撮影:大薮喬介)


先週の金曜日に那須塩原の地方競馬教養センターに赴き、地方競馬騎手免許試験の二次試験に挑んだ小牧騎手。手応え十分とのことで、19日の合格発表が待ち遠しい限りです。

無事に合格となれば、7月21日の小倉最終レースのあとにセレモニーが予定されているとのこと。合格に自信をのぞかせながらも、「落ちたら全部パーになるから大変や」と戦々恐々!?

(取材・構成=不破由妃子)

30年ぶりに足を踏み入れた地方競馬教養センター「懐かしかった!」


──地方騎手免許試験の二次試験、お疲れさまでした。面接とのことでしたが、どんな内容でしたか?

小牧 どういう気持ちで試験を受けたのかとか、今後はどうしていきたいとか、そういう気持ちの部分を中心にいろいろ聞かれた感じやね。

──口頭試験という感じではなく、本当に面接だけだったんですね。

小牧 そうです。面接です。僕以外にも試験を受けにきていた人がふたりいて、僕は今、JRAの免許を持っているけど、彼らは免許を持っていないところからの受験やから、実技からスタートしてたわ。面接より彼らの実技試験が先でね。まるで教官のようにずーっとついて行って、見学させてもらいました。内容は、馬場馬術に障害馬術に発走からの追い込み。大したもんやで。やっぱプロは上手いなぁと感心したわ。

──小牧さんもプロ(笑)。

小牧 まぁそうやねんけど、やっぱりみんなしっかりしてるわ。負けてられんなと思った。でもね、なんかよかったわ。久しぶりに栃木まで行って。

──新幹線で行かれたんですよね?

小牧 東北新幹線のやまびこでね。那須塩原で降りて、タクシーで15分くらいですわ。30年前にね、講師として一度教養センターに行ったことがあるんやけど、当時とひとつも変わらんかった。さすがに事務所とかは建て替えられてきれいになっていたけどね。厩舎に行ったり、生徒たちと喋ったりして。教官にも知り合いがいて、赤帽を教えている奥村教官は僕の先輩です。けっこうお世話になった方でね。懐かしくて、いろいろ喋りましたわ。で、面接のあとは、そのまま羽田から福岡空港に飛んで。

──予定通り、小倉に直行されたんですね。

小牧 そうそう。土曜日、日曜日と調教に乗って、日曜日は競馬も乗って、今も小倉にいます。今日は佐賀で乗るからね。

──霧島賞のカッコヨカ。楽しみです。

小牧 うん。なんかね、最後の小倉開催を有意義に過ごしてるわ。クーラーの利いた部屋でのんびりと(笑)。まぁ最後かどうかわからんのやけど。

──二次試験の合格発表は19日でしたっけ?

小牧 そうです。先週も話したけど、みんなから「受かる体でいるけど大丈夫なの?」って言われてる(笑)。まぁ手応えは十分あるし、面接の感触もよかったから大丈夫でしょう。そんなん言って落とされたら大変やけど(笑)。

──21日に予定されているセレモニーの準備も進んでいるでしょうし。

小牧 合格発表は最後の週の直前やから、もし落ちたらパーになる(笑)。だから、セレモニーはあくまで「受かったら」。これ以上の告知はできない(苦笑)。「もし受かったら」、最終レースが終わったあとにちょこっと挨拶させてもらいます。

──花束贈呈は誰が?

小牧 それは内緒。ほら、パーになる可能性があるから(笑)。

──騎手会長は……あ、小倉で乗っているとは限らないのか。

小牧 (武)豊くんとは、一昨日「今日が最後かもね」という話をしたわ。「え? 園田で会えるやん」って言われたけど(笑)。とにかく19日の発表を待たんことにはね。

──さて、最後に先週のレースの話を。ヤッホーキリシマは9着ではありましたが、馬場の違いはあれど、だいぶ時計を詰めてきましたね。

小牧 思ったより頑張りました。やっぱり叩いたぶん、前走よりよかった。今回は馬っ気も出さんかったしね。ただ、1200mだとなかなかスピードに乗っていけんかもね。1800mくらいの距離やったら、もうちょっと上の着順を目指せると思うわ。

太論

▲先週小倉競馬場で騎乗したヤッホーキリシマ(提供:小牧ひかり)



太論

▲「やっぱり叩いたぶん、前走よりよかった」(提供:小牧ひかり)


(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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