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【函館記念予想】なぜか繋がらない巴賞→函館記念

  • 2024年07月09日(火) 12時00分

巴賞組は前走着順に注目


 今年の函館記念には巴賞組が8頭登録し、しかも巴賞1〜4着馬が揃って登録してきた。最終的に何頭が出走してくるかは分からないが、この巴賞組というのはなかなかの曲者である。函館が4週→4週の2開催だった時代から、なぜか巴賞上位馬は函館記念であまり結果が出せなかった。その傾向は今でも続いている。

 過去10年の巴賞→函館記念はすべて中1週で行われたので、年度による前提条件の違いはない。この間の前走巴賞組は、函館記念において[1-4-1-46]。そもそも好走馬の数自体が多くない。

 ただ、馬券に絡んだ6頭の人気順は1、4、9、9、13、13番人気。1番人気で勝った19年マイスタイルにしても、巴賞で2番人気9着だった馬だ。

 前走着順別成績で見ると、この10年で函館記念に出走した前走巴賞1、2着馬は[0-0-0-14]。前走巴賞1〜5着を束ねると[0-1-1-28]で複勝率6.7%・複回収率24%。むしろ前走6〜9着が[1-2-0-13]で少ない該当数から3頭の連対馬を出している。前走1、2着馬は持ちハンデが切り上がっていることがあるので分からないでもないが、ともあれ両レースは繋がりにくい。

 先述したように巴賞組の好走自体そう多いわけではないから思い切ってすべて切る手もあるし、買う場合も意識して「巴賞組の人気薄」を狙うようにしたい。今年は巴賞の1、2着が前、前の決着だったので、函館記念の展開を逆で読むというのもありだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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