今年の上場馬は兄姉に活躍馬多数

　8月16日から18日までドーヴィルで開催されるアルカナ8月1歳セールは、血統と馬体の両面から厳選された馬たちが上場されます。世界中の競馬関係者が現地に足を運び、活発なビットを行うとても大きなオークションです。

　昨年の仏ダービーと凱旋門賞を制したエースインパクトと、今年のジョッケクラブ賞に優勝したルックドヴェガはこのセール出身馬で、2頭とも前評判通り、デビュー後も素晴らしい成績を残しました。そのほか、アンクエスチョナブル(BCジュベナイルターフ)、フィードザフレーム(サンクルー大賞)、エインシャントウィズダム(フューチュリティトロフィー)、サンウェイ(愛ダービー)、ゴールドトリップ(メルボルンカップ)、ブカネロフェルテ(フェニックスS)、ファクトゥールシュヴァル(ドバイターフ)など、出身馬の活躍を数えれば切りがありません。彼らもまた、アルカナ8月1歳セール出身馬たちです。

　今年も、アルカナ8月1歳セール上場馬の種牡馬ラインナップは目が離せません。ブルーポイント、ドバウィ、フランケル、ジャスティファイ、キングマン、シユーニ、トゥーダーンホット、ウートンバセット、ザラックなど世界で活躍馬を輩出する種牡馬の他、今年の1歳が初年度産駒となるセントマークスバシリカ、パレスピア、ヴィクタールドラムの名前が見受けられます。

　今年のカタログの最大の特徴といえば、3分の1近い上場馬の兄姉がブラックタイプを獲得している馬です。しかも、そのうち18頭は、兄か姉がG1勝ち馬です。さらに、40％近い上場馬の母もまた、ブラックタイプを獲得している馬です。

ここで、今年のアルカナ8月1歳セールの注目馬を紹介しましょう。

●上場番号28番　フランケルの牝馬　牝系には、ヴァルトパーク、マスクドマーヴェル、ヴァルトガイストが名を連ねています。カプシーヌ牧場から上場。

●上場番号52番　アクラメーションの牝馬。半兄にコヴェントリーS(G2)勝ち馬ラシャバーがいます。ボーフェ牧場から上場。

●上場番号53番　フランケルの牡馬。母アンビションは重賞勝ち馬で、G1入着実績もあります。本馬が初仔。モッテライ・コンサイメントから上場。

●上場番号63番　ドバウィの牝馬。母アヴィアトレスはリスティッドウィナー。本馬は第2仔。G1勝ち馬ゾフティグ、ゾーインプレシヴ、ザフティグと同じファミリー出身です。モンソー牧場から上場。

●上場番号91番　ウートンバセットの牝馬。母は仏オークス勝ち馬チャンネル。モッテライ・コンサイメントから上場。

●上場番号109番　ザラックの牝馬。母はオイロパ賞を勝ったドニャー。本馬は初仔。モンテギュ牧場から上場。

●上場番号200番　ジャスティファイの牝馬。半姉シャンペンエニワンは重賞勝ち馬。アメリカとアルゼンチンのG1を制したミスロレーンの牝系出身です。カプシーヌ牧場から上場。

●上場番号250番　フランケルの牡馬。母は独オークス勝ち馬パルマス。本馬は初仔。クロンス牧場から上場。

●上場番号270番　セントマークスバシリカの牝馬。母はプルデンジア。半姉にチキータやマジックワンド、フィロミーヌがいる血統です。モンソー牧場から上場。

●上場番号298番　フランケルの牡馬。G1サンクルー大賞勝ち馬プルマニア、G1ヴェルメイユ賞勝ち馬レフトハンド、G1ロワイヤルオーク賞勝ち馬ダブルメジャーと同じ牝系です。モンソー牧場から上場。

●上場番号300番　キャメロットの牝馬。母の父はディープインパクト。母セプテンバーは、などで入着。クロンス牧場から上場G1・BCジュベナイルフィリーズターフ。

●上場番号301番　キングマンの牝馬。叔母にあたるセリエンホルデは、GI・NHKマイルCなど5勝をあげたシュネルマイスターの母です。アップルウッド・スタッドから上場。

アルカナ8月1歳セールのカタログはこちらでもご覧いただけます。