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JRAからエアバッグ式保護ベストの試用が発表 ミルコ騎手の安全なレースへの想いとは?

  • 2024年07月16日(火) 18時02分
ミルコレビュー

▲ミルコ騎手にレースで使用する道具について質問(撮影:桂伸也)


6月のJRA定例会見で言及されたヘルメット・プロテクターの改良や、エアバッグ式保護ベストの導入。レースでの着用はまだすすめられていませんが、一足先にミルコ騎手に感想を伺いました。

後半は首や頭を守るために大切なヘルメットについて、ミルコ騎手は最近日本製のものに変えたそう...! 慣れ親しんだ海外製との違いや選んだ理由とは...?
(取材・構成=森カオル)

──先月、JRA定例会見で、ヘルメットやプロテクターの改良のほか、エアバッグ式の保護ベストの導入について言及がありました。エアバッグ式の保護ベストについては、すでに乗馬の世界では取り入れられているほか、JRAでも障害ジョッキーが調教時に試用することが決まりましたね。レースでの導入は、「まだ試験的に運用する段階に至っていない」とのことでしたが、ミルコさんはどういった感想をお持ちですか?

ミルコ 保護ベストについては、(高田)潤ちゃんから聞いてましたね。彼は前から本当によく調べてる。ただ、僕がどう思うかというのは、今の段階では難しいね。新潟のお昼休みと一緒で、経験してみないとわからない。

──そうですよね。想像するのも難しい。

ミルコ 乗馬で保護ベストを着けたことがある人と話したことがあるけど、競馬のあのスピードで落馬をすると、やっぱり首が…。今後、首を守れるタイプのものが出てくるかもしれないけど、重さの問題もあるし、どうなんだろうね。

 ただ、亡くなるようなことはあってはならないと思っています、絶対に。日本では20年近く死亡事故がなかったみたいだけど、海外では毎年のように悲しい事故があったような気がするから、世界的に話し合いが進めばいいな思う。

──そういえば、弟のクリスチャン騎手も、落馬によるケガで休養中。どういう状況だったのですか?

ミルコ 前を走っていた馬が故障して、後ろにいた3人のジョッキーが落馬した。で、クリスチャンは右手の指が折れた。

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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