シンエンペラーやエースインパクトは8月1歳セール出身

アルカナ社が主催する「8月1歳セール」が、8月16日から18日までフランス・ドーヴィルで開催されます。このセリに向けて厳選された1歳馬325頭が上場を予定しています。

　これまでに、8月1歳セールは、世界で活躍する多くの超一流馬たちを輩出しました。10月の第一日曜日に開催される第103回凱旋門賞に向かうことが発表されたシンエンペラーもこのセール出身です。1920年の創設以来、凱旋門賞のタイトルを手に入れたトップホースの多くは、アルカナ・8月1歳セール出身馬です。

　例えば、3歳春に仏ダービーを勝利し、翌年の2020年にG1ガネー賞と凱旋門賞を制したソットサスは、2017年のセールで購買されました。ソットサスの全弟シンエンペラーは、ドーヴィル郊外のノルマンディ地方の中心にあるモンソー牧場で生産され、2022年の同セールにて、矢作芳人調教師が210万ユーロで購買しました。昨年のデビューから、無敗で仏ダービーと凱旋門賞を制したエースインパクトもまた、セール出身馬の代表格としてあげられる1頭です。

　藤田晋氏が所有するシンエンペラーは、昨年11月に東京で行われた1800mの新馬戦を快勝しました。2戦目のGIII京都2歳Sも勝利し、続くGIホープフルSでは2着に入りました。今年は、初戦のGII弥生賞(芝2000m)で2着に好走後、皐月賞5着、日本ダービー3着の戦績を残しています。今後は、9月のG1愛チャンピオンSから凱旋門賞へ向かう予定で、兄ソットサスとの兄弟制覇が期待されています。

アルカナ・8月1歳セールに上場予定325頭は、血統をすべてこちらのオンラインカタログでご覧いただけます。