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【モズメイメイ×小林慎一郎調教助手】牡馬からモテモテ! “栗東のアイドル”が馬房で見せる可愛さとは?

  • 2024年07月21日(日) 18時01分
今週のFace

▲アイビスSDに挑むモズメイメイ(撮影:大恵陽子)


昨年の葵Sで超ロケットスタートを決め、逃げ切り勝ちを収めたモズメイメイ。強いインパクトを残しましたが、前走・北九州記念では一転して中団から差す競馬で3着と、新たな一面を見せました。

そんな快足娘が次に挑むのは千直のアイビスサマーダッシュ。トレセンでは牡馬にモテモテというモズメイメイについて、音無秀孝厩舎の小林慎一郎調教助手に伺いました。
(取材・構成:大恵陽子)

横の馬に噛みついた? 真相は…


──モズメイメイといえば葵Sの超ロケットスタートが代名詞となっています。

小林 すごく速かったのはあの1回だけなんですけど、そのイメージがあってかみんなから「ハナに行く馬」と思われているのかなと思います。

──あのスタートは脚を動かしたタイミングと偶然合ったのか、神経を全集中させていたのか、どう思いますか?

小林 武豊騎手の後日談では、ゲートの中でじっとしていて開く瞬間を待っていた、というようなことでした。それ以降のレースでは、遅くはないですけど普通のスタートなので、たまたまなのかな?

──前走の北九州記念では中団から差してきました。

小林 初めて馬群から伸びる競馬ができました。それは収穫だと思います。

──レース前から控える作戦だったんですか?

小林 控えるというイメージではなく、出たところでじっとする感覚でいいんじゃないか、という話は調教師としていました。無理して前に行く必要はないし、控える必要もない、と。

──3〜4コーナーはロスなく回ってきましたね。

小林 (国分)恭介がうまく乗ってくれましたね。直線で横の馬に噛みついたという話も出ていましたけど、それはなかったようです。


──たしかに、3頭の真ん中から抜け出す時に外にいたサーマルウインドに嚙みつきにいっているように見えなくもないです。

小林 外からのプレッシャーが強くて、それに抵抗しようとしたらああいう形になった、と聞きました。モズメイメイの気が強くてああなったわけではないです。

牡馬にモテモテ! でも、本人のリアクションは...


──性格はどんな馬ですか?

小林 以前は神経質というかピリピリした面があって、キャンターでもハミを噛むところがあったんですけど、最近はちょっと落ち着きが出てきた気がします。力みはありますけど、入厩当初に比べると軽減されていて、キャンターも折り合いがつきやすくなっています。

──馬房では?

小林 大人しくて、じーっとしてゆっくりしています。人懐っこいです。ほら、ニンジンをあげる時も可愛いでしょ。

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▲小林助手からニンジンをもらうモズメイメイ(撮影:大恵陽子)


──手のひらに歯が当たらないように、唇でハムハムしながら食べますね。担当の内徳典行厩務員も「食べる時に絶対に手を噛まないよ」と。

小林 顔も可愛らしいんですよ。

──目がクリクリですよね。女性目線では、涙袋の形もきれいだな、と。人間だとモテそうです。

小林 牡馬にモテます。よくブヒブヒ鳴かれています。

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▲人も馬も魅了する印象的なクリクリの目(撮影:大恵陽子)


──なんと! 栗東トレセンのアイドルでしたか。本人のリアクションは?

小林 ちょっと怖がっていますね(笑)。

──ナンパされて怖がる女子、みたいな。

小林 そんな感じだと思います。よく鳴かれるんですけど、元々音に敏感だったり、周りの馬がバタバタすると過剰に反応する面があるんです。

──さて、この中間の状態はどうですか?

小林 今回は中3週で、レースを使っている分、中間は少しゆっくりさせましたけど、緩ませることなく調整していて、7月17日も坂路で併せ馬で52秒2の追い切りを行いました。この季節ですけど、夏負けの心配もなく、元気いっぱいです。

──スピード自慢が揃うアイビスSDでの走り、楽しみにしています。

小林 本来、スピードタイプの馬だと思いますし、千直でどんな競馬してくれるか、僕たちも楽しみにしています。
(文中敬称略)

来週と再来週の当コラムは「新潟競馬の競走時間帯拡大」のため、19時公開とさせていただきます。

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ジョッキーや調教師など、毎週“旬”な競馬関係者にインタビュー。netkeiba特派員がジョッキーや調教師、厩舎スタッフなど、いま最も旬な競馬関係者を直撃。ホースマンの勝負師としての信念から、人気ジョッキーのプライベートまで、ここだけで見せてくれる素顔をお届けします!

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