競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・吉田順一トラックマンにエルムステークス出走予定馬の中から2頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・吉田順一)
ミトノオー美浦・牧光二 牡4
▲7月25日撮影(c)netkeiba
3頭併せで最後尾から運び、基本的には力んでなだめつつが攻めパターン。他馬を追いかけると力む分、ベストチョイスは逃げ戦法となる。太目のクビ差しと前腕のボリュームに見合う大容量のトモは、中距離ダート馬のそれ。あばらを見せ、爪が四白の馬らしい筋肉質で体脂肪の少ない姿形。もう少し臀部(でんぶ)が膨らめば完璧で、現状でも90点ぐらいは与えられる。
プロミストウォリア栗東・野中賢二 牡7
▲7月26日撮影(c)netkeiba
坂路中心で1週前はハードに追い及第点の時計だったが、内に張って反応と伸びは地味。好調時もクビは外に傾けるが、体幹のブレや機敏さは見劣る現状だ。連勝時は筋肉隆々でありながらもあばらを明確に見せて均整が取れていたが、今回はやや前が強いフォルム。胸囲と脚のバランスも気になり、胴の厚みがやや足りない印象だ。まだ良化の余地を残している。