フランス・ドーヴィルに本社を置くアルカナ社より、netkeibaの読者の皆様だけに、夏限定のコラムをお送りいたします。
※当コラムは無料でお楽しみいただけます
エースインパクトやソットサスも当セール出身
血統と馬体の両面で厳選された馬たちが上場され、出身馬の多くが世界各国で顕著な活躍を見せるアルカナ・8月1歳セールの開催がいよいよ迫ってきました。
これまでに同セール出身馬が獲得した数々のタイトルには、当然のことながらレースの存在そのものが神格化されている「凱旋門賞」も含まれています。1920年に凱旋門賞が創設されて以来、優勝馬のリストには、それぞれの時代の最強馬の名が並んでいますが、そこにはアルカナ・8月1歳セール出身馬も多数含まれています。
大観衆が集まった昨年のパリロンシャン競馬場で行われた第102回凱旋門賞を制したエースインパクトも、その1頭です。ドメーヌ・ドゥ・レタンから上場されたエースインパクトは、後に彼を管理することになるジャン・クロード・ルジェ調教師が7万5千ユーロで購買しました。ノルマンディー地方で生まれたエースインパクトは、3歳春に仏ダービーを制覇。3歳夏にドーヴィル競馬場で行われたG2ギヨームドルナノ賞を制した後、3歳秋の凱旋門賞で、世界が驚愕する末脚を見せて快勝。通算戦績を6戦6勝として種牡馬入りしました。
エースインパクトと同じくジャン・クロード・ルジェ調教師の管理馬で、2019年の仏ダービー勝ち馬ソットサスは、翌春のガネー賞で2つ目のG1を制覇。そして同年秋には、オーナーのホワイトバーチ・ファームに初の凱旋門賞優勝の栄冠をもたらしました。2017年の8月1歳セールにモンソー牧場から上場されたソットサスは、ミシェル・ゼロロ氏が34万ユーロで購買しました。
また、2013年と2014年の凱旋門賞を連覇したトレヴは、アルカナ・10月1歳セールの出身馬です。凱旋門賞2勝の偉業を成し遂げた馬は歴代で8頭しかいません。
過去の凱旋門賞優勝馬には、大種牡馬ガリレオの母アーバンシー(1993年)や、日本で種牡馬として繋養されていたエリシオ(1996年)らがいます。
今年のアルカナ・8月1歳セールに上場される325頭から、未来の凱旋門賞勝ち馬が誕生することを楽しみにしたいと思います。
アルカナ・8月1歳セールの上場馬は
こちらのオンラインカタログでご覧いただけます。