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【レパードS・エルムS予想】新潟ダート1800mに最適な最終追い切りを紹介! 有力馬の調教内容ジャッジ

  • 2024年07月31日(水) 18時00分

ミッキークレストは初の左回り


 先週は札幌、新潟ともに重賞予想は×。競馬予想TV! でも予想を披露しましたが、結構自信あったんですよね。それが結果にならないことはよくあるので、そんなに引きずっても仕方ないのですが、今はサマーシリーズ暫定トップなので、なんとかひとつは当てておきたかったというのが本音。まあ、ねらい目に取り上げた麒麟山特別はマルチャレアルだから、馬連はなんとかなるんじゃないかと思っていました。

 下記でも紹介している新潟ダート1800mに最適な最終追いは坂路で4F目最速ラップを踏むこと。マルチャレアルがこれに該当していたから本命だったわけですが、15番人気で3着に突っ込んできてくれたコルデアニルも坂路4F目最速ラップ。これで3連複が5万超の配当で、払戻も10万超。やっぱ、頼るべきは調教適性とVSOPというわけで、今週もお願いします。

【エルムS/ドゥラエレーデ】

 フェブラリーSは12着に敗れたものの、ドバイワールドCは5着。基本的に距離は中距離という認識でよいと思いますし、今回の舞台は2歳未勝利で勝った場所。コーナー4つというコースなら、この馬本来のパフォーマンスを発揮できるはずです。

 当時は中1週で札幌ダートでの最終追い切りでしたが、今回はレース間隔があいていることもあって、函館でしっかりと乗り込まれています。ただ、時計自体は全体的に地味。強い負荷をかけているというところまでではないので、調教内容から力が出せる状況と判定するのは少し難しい印象です。札幌の過去実績でどこまで評価するか、ということになりそうです。

【エルムS/プロミストウォリア】

 昨年の帝王賞以来、1年以上の休養明けということになりますが、栗東での追い切り内容については追い切り本数を十分すぎるくらいにこなしていて、適度な時計的負荷もかけられています。

 最終追い切りは函館Wになりましたが、ここまでの経緯を考えれば、最終追いの馬場がウッドチップを選択したということで納得。これまで北海道でのレースを経験したことがないので、このパターンがフィットしないという可能性もありますが、調教内容で評価すると、休み明けでもこれだけ入念に乗り込んでいれば、能力を発揮できると考えたいところです。

調教Gメン研究所

入念に追い切りを消化しているプロミストウォリア(7月23日撮影)


【レパードS/ジーサイクロン】

 未勝利、1勝クラス、2勝クラスと3連勝中。その調教パターンは1週前追い切りが土曜日にCWで併せ馬を課して、最終追い切りは坂路。吉岡辰弥厩舎のパターンでもありますが、これで好走を続けているので、ここがひとつのポイントになります。

 これに関しては今回も同じ。よって、状態に関してはこれまでと変わりなく、と思います。きれいな加速ラップを踏むことができなかったのは前走と同じなので、これに関してもそこまで気にすることはないでしょう。それゆえに初めての左回り、追い切りでも左回りでは時計を出していないという点で気になるところです。

調教Gメン研究所

左回りで時計を出していないのが気になるジーサイクロン(7月30日撮影)


【レパードS/ミッキークレスト】

 キャリア3戦。すべて京都ですが、まだ底を見せていないといったレース結果。528キロでデビューして、前走が504キロと体が絞れつつ結果を出しているという意味でも、本来はスピードタイプなのかも知れません。

 追い切り内容は1週前追い切りがCW、最終追い切りが坂路というのは2走前と同じ。調教内容としては気になるところはありません。左回りに関しても、7月21日の日曜日に軽くではありますが、左回りのCWで時計を出しているので、初めてでもさほど気にすることはないと思っています。

調教Gメン研究所

文句なしの調教内容のミッキークレスト(7月30日撮影)


【レパードS/サンライズソレイユ】

 レース間隔はあきましたが、ユニコーンSが4着で、その後に連闘して1勝クラスを勝つなど、ポテンシャルの高さを感じる馬。それゆえに重賞のここでも通用すると思いますが、問題は今回の休み明け。

 まず、レース間隔に対しての追い切り本数が少ない点。そして、7月28日に坂路4F51.9秒をマークして、自己ベストを更新していますが、最終追い切りが坂路4F59.1秒。夏場ということも考慮すれば、これがベストパターンになる可能性はありますが、過去は追い切り本数をこなし、最終追いも時計を出して好走しているだけになかなか今回のパターンで高い評価をしにくい部分はあります。

◆次走要注意

・7/28 2歳新馬【ディアナザール】(1人/1着)

 デビュー前の追い切り内容から注目というよりも、どんな勝ち方をするか気になっていた逸材。着差は小さくても、最後は楽々と抜け出した印象を受けますから、想像通りの強さでした。次走以降も楽しみです。

[メモ登録用コメント] [芝]斉藤厩舎のVSOPに該当すれば勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<新潟ダート1800m>
◎最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
◎1週前追い切りか最終追い切りが美Wで併せ馬を先行すること

 先週は4レースあった新潟ダート1800mで2勝が◎坂路4F目最速ラップの該当馬でした。麒麟山特別の勝ち馬は◎併せ先行。これは未勝利の12番人気2着のケースもあるので、レパードSでもこれらの調教適性をうまく組み合わせたような印の打ち方が理想的かも知れません。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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