こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、新潟競馬場で行われる関屋記念(GIII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
大型馬の好走が目立つ過去傾向
夏の新潟開催3週目に行われる関屋記念は、毎年まだ馬場がきれいな状態で行われることもあり、普通の流れになれば1分32秒台前半よりも速い走破時計での決着になるのが例年の傾向。
今年はこれまでの開催を見ていると、レコードが3度記録されているように例年以上の高速状態を保っていて、同コースのレースを見ても先行馬と内で溜めていた好位差し馬の好走が目立っている。先週日曜の1勝クラス戦が1分32秒5の時計で決着していることを考えても、関屋記念は31秒台に入るような決着になりそうである程度位置を取れる馬を狙いたいところ。
関屋記念の過去の傾向からいうと、大型馬の好走が目立ち逆に小型馬は不振続き。479Kg以下の牡馬で過去10年唯一好走したダノンシャークは前年のマイルGIで両方とも3着、同年のマイルCSでは優勝と地力が一枚上だったが、それでも2着に敗れている。
これはマイルで時計も速くなるだけに小柄で中距離の追走ペースの方が合う馬が走れていないというのが一つ、もう一つに直線が長いコースだけにストライドを伸ばせる大型馬の方が有利であるということが理由として挙げられそう。時計が速い決着が見込める今年もその傾向から外れないのではないか。
それに加えて長すぎる直線で最後は持続力が求められる新潟外回りコースは、斤量を馬体重で割った時の割合が低い馬が好成績になるというのは昨年の新潟記念の当コラムにも書いていたところで、実際レースでは斤量体重比1位のインプレスが10番人気3着と穴をあけていた。
この後も新潟開催は続いていくので、今回に限らずファクターとして使ってみても面白いかもしれない。