【BSN賞予想】ダートの出世レース 舞台適性あるルクスフロンティアに注目
先行力と上がり馬の勢いに期待
昨年のこのレースを初ダート挑戦ながら8番人気で勝ったアイコンテーラーは、そのあとダート重賞のトップクラスの常連になった。かつてはダート重賞を6勝もしたインカンテーション、ダートで13勝もした牝馬サルサディオーネなどが軌道に乗った出世レース。いま成長中の若いグループに分がある。
先週のレパードSを制したミッキーファイトと同じドレフォン産駒の4歳クールミラボー、長期休養をはさんで5戦4勝の4歳ペプチドソレイユ(父コパノリッキー)など、今年もこれからの活躍が期待される成長株が揃った。
相手は強力だが、同じ4歳牡馬ルクスフロンティア(父エピファネイア)は先行型で、新潟ダート1800mに[1-0-1-0]の適性がある。3着だった昨年のレパードSの勝ち馬はそのあとも重賞を2勝し、2着馬もオープン特別2勝馬なので、決してレベルは低くなかった。ルクスフロンティアは左回りのダート[4-3-2-1]でもあり、流れに乗って行ける先行力はなによりの強み。格上がりで56キロのハンデは厳しいが、上がり馬の勢いに期待したい。
人気になりそうもないのは、父はエピファネイア、母サトノアイリは芝での1勝馬でその父はステイゴールド。ダート巧者を送るイメージが乏しいためだが、さかのぼるファミリーはUSAの典型的なダート血統でタフ。秘めたダート適性がよみがえっている。
ペプチドソレイユ、クールミラボーが強敵だが、伏兵はダート巧者を送り続けるヘニーヒューズ産駒で、母ミラクルレジェンドはレパードSのほか交流重賞を含めてダート12勝。その弟のローマンレジェンド、さらにその下のヒロイックテイルなど、典型的なダート巧者を送る一族のミラクルティアラ(吉原寛人騎手)だ。