▲昨年はプログノーシスが優勝(撮影:高橋正和)
2014年以降、Cコース使用で行われた札幌記念は後方から届きやすく、先行馬にとっては厳しい状況になりやすい。対象9レースのうち6レースはトラックバイアス「差し有利」もしくは「超差し有利」だった。
定量のGII戦なので、基本的には実力馬には有利な設定ながら、5番人気以内になっていた馬に限ると最初のコーナーを5番手以内で通過した馬の複勝率は32%と低い。一方で、6番手以降で通過した馬は複勝率61%。10番手以降で通過した馬の複勝率は80%と後方の位置取りになるほど好走率が上がっている。
今夏、Aコース使用だった先週までの札幌芝2000mで行われた古馬混合戦で最初のコーナーを5番手以内で通過した5番人気以内は複勝率56%。6番手以降の5番人気以内は複勝率29%と倍近い差がつくほどの先行有利な状況になっていた。
しかし、今週からはCコース使用。過去の例からも先週までのような状況になる割合は低く、例年通り後方待機馬を狙いたい。
▲シャフリヤールに期待したい(c)netkeiba
シャフリヤールは昨年も札幌記念に出走。トラックバイアス「外有利・差し有利」と判定したレースのなかで、内枠から先行する厳しい状況。初騎乗だった鞍上が前半から強気に乗りすぎたこと、前日から当日にかけての雨が残って不向きな重い馬場コンディションになっていたこと、など敗因は多く、レース直後には喉の手術が公表されていたように激しいレースを走れるような状態にはそもそもなかっただろう。参考外として良い一戦だ。
今年は先週までの路盤の状態と現状の天気予報を踏まえると標準程度の馬場コンディションで行われそう。鞍上も大ベテランでわざわざリズムを崩してまでポジションを取りに行くとは考えにくい。この距離とメンバー構成であれば、少なくとも6番手以降、場合によっては10番手以降で通過することも考えられる。差す競馬をすれば有利になる。今年は改めて期待したい。
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