今一度、見直すべきこと
先週、公表された急死には驚きといたたまれない気持ちになりました。
今後、こういった悲しいことが起こらない為にも、また最近の様々な出来事の多さを考えても、今一度、競馬界全体として根本的に考えるべきことがあるようにも思えます。
私はサラリーマン家庭に育ち、高校を卒業後、競馬学校に入学、そしてトレセンへ。
今から30年以上前のトレセン社会は、私が想像していた以上に特殊な世界で、涙なしに過ごせる日は少なく、今にして思えば、あの頃の私は精神的に病んだ状態だったと思えます。また驚かされることばかりで、その1つが、親の職種(調教師・騎手・厩務員など)によって子の世代におけるグループ分けやパワーバランスの存在を感じた点。これは良いとか悪いという話ではなく、率直に特殊な世界だと感じました。
また特殊さと言えば、先週の競馬ブックのコラム(一筆啓上)で日本経済新聞の野元賢一記者が、競馬界の制裁について、偏ったバランスが存在しているのではないかという点を指摘されていましたが、中央・地方問わず、この点においても今一度、考えることがあるようにも感じます。
どの世界もそうですが、大人の役割として、将来を担う若い人達が、平等に歩める社会作りは必要なのでしょう。
ここからは、今週の競馬の話題に。
毎年、好メンバーの揃う札幌記念ですが、中心は昨年の覇者プログノーシスでしょう。
昨年のこのレースは15頭立ての13番枠の中で、完勝のレース振り。
しかも道中は馬群をスイスイと縫っての運びで芸術的でした。
今年は12頭立てですし、メンバー構成からも軸はこの馬でしょう。
追いきりの動きも素晴らしく、ゴーサインをだしたらパーンと弾けそうな雰囲気。
厩舎的にも休み明けが1番好走しますし、昨年と同じ金鯱賞→香港からの札幌記念と同じローテーションにも魅了されます。
ここはどんな勝ち方をするか? 走り&内容も楽しみです。
相手ですが、戦法的な面から面白みを感じるのが岩田康誠騎手のノースブリッジ。洋芝という面からジオグリフとステラヴェローチェ。
買い目はもう少し考えます。
それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。