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【#64】鬼嫁が突きつけた“離婚”の選択肢 籠り続ける夫へ「もう限界だと思っている」

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  • 2024年08月26日(月) 18時01分
障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く連載コラム。

リハビリの声かけを控え続けていたある日、自室に籠る雄造騎手の姿を見て驚く息子から「パパまだ寝てるの? なんで?」と問われた鬼嫁。このままではいけないとついに動き出します。

由紀子さんが伝えたのは、リハビリの必要性や妻としての想い。今後の生活次第では「離婚しよう」とも話します。家族から現実を突きつけられた夫の反応とは──。

「子供を人質に取ることになるけど、これが現実だから」


 21時前に帰宅すると、用意していた夕食はテーブルに置かれたまま。リビングには出てきていない様子でした。前夜に夕食を食べてすぐに自室に戻ったので、24時間近く自室に籠っていることになります。

 小学1年生になった息子は、いろいろなことを理解できるようになってきており、朝からずっと自室に籠り続ける父親に強い違和感を覚えたようで、「え…。パパ、まだ寝てるの? なんで? なんでなん?」と、私に問いかけてきました。

 思えば、平日は学校や学童に行っていましたし、週末は私の実家へ帰るか朝から遊びに出掛けていたので、子供たちは夫の退院後、1日家で過ごしたことがありませんでした。

 私は眠り続ける夫にすっかり慣れてしまっていたのですが、父親が朝からずっと自室に籠りっ切りな様子を初めて見た息子は、心底びっくりしている様子…。そんな息子の姿を見て、改めて思いました。「このままではいけない」と。

 いろいろと考えを巡らせ、まずは夫の親友の清誠さん夫婦に相談。その結果、清誠さんの提案でリハビリのスケジュール表を細かく作り、夫にはそのスケジュール通りに行動してもらうことにしました。

 スケジュール作りは、夫が自主リハビリに取り組めるようになってから考えようとみんなで話をしていたのですが、自主リハビリができるようになるのを待っていられないということで、療法士の先生方とも相談をしてスケジュールを完成させました。

 8月下旬、清誠さん夫婦が夫に自主リハビリをするよう時間を掛けて話をしてくれ、ふたりが帰宅した後、私も夫と話をすることに。この日は清誠さんが説得してくれたおかげで、私の話を怒らずに聞いてくれました。以下、私が夫に伝えたことです。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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