こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、新潟競馬場で行われる新潟記念(GIII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
斤量の影響は無視できず
先週の水曜日、イギリスのヨーク競馬場で行われた英インターナショナルS。日本からも菊花賞馬ドゥレッツァが挑戦したが、結果は勝ち馬からは大きく離された5着に終わった。
レースを見ていて目についたのが、上位馬との直線でのフットワークの質の違い。上位に好走したシティオブトロイ・カランダガン・ゴーストライターはどの馬も見た目にかなり跳びが大きな走りをしていたのに対し、ドゥレッツァは標準からややピッチ寄りの走り。ヨーク競馬場は最終直線が約900mととても長くなっているが、そういったコースでは今回上位に好走した馬のように一完歩でより長い距離を推進して惰性で走り切れる方が有利であるという事を改めて感じることとなった。
日本の競馬場の中でヨーク競馬場と一番似ているコースはというと、同じく直線平坦の左回りで直線が長い新潟の外回りだろう。
ヨーク競馬場と比べると直線の長さは短いとはいえ、600mを超える直線の長さで最後はどれだけ減速率を軽減できるかの戦いになる。今年はマイペースがハイペースのアリスヴェリテが出走してくるため極端な上がり勝負というのはなさそうだし、最後はタフさが求められそう。
ハンデ戦でもあり最後のひと押しとして斤量の影響はやはり無視できず、過去の新潟記念では斤量体重比上位の馬が明らかに好成績。昨年も斤量体重比1位のインプレスが10番人気で3着と穴を開ける結果になった。
あくまで前走馬体重での比率になるが、今年は牝馬が多く出走してきてそのうち5頭で上位を独占する形。過去10年で牝馬は16頭出走して好走したのは1頭のみとあまりいい成績は残せていないが、出走馬の中でも半分近い比率になりそうだし、今年に関しては牝馬の台頭が十分ありそう。