▲田口貫太騎手がフランスで新しく学んだこととは?(提供:田口貫太)
8月中旬にフランスではセリが行われました。そこに参加するため渡仏していた一人がレモンポップなどを管理する田中博康調教師。
シャンティイでは田口貫太騎手と一緒に調教にも乗りました。そこで、フランスに来て感じていることを聞いてみた貫ちゃん。すると、新たな視点を得られたそうです。
(取材・構成=大恵陽子)
「日本なら馬のテンションが…」貫ちゃんの感想に若手調教師は?
netkeiba読者のみなさん、こんにちは。田口貫太です。
8月はドーヴィルでアルカナセールが行われました。このセリに田中博康調教師がいらしていて、シャンティイでは一緒に調教に乗る機会がありました。田中調教師もジョッキー時代にフランスに来ていたので、当時の話や、その経験をどう生かせたかといった話を聞けて、勉強になりました。
中でも印象に残っているのは、固定観念を取り払うことについてです。フランスでは調教からペースが速く、それを毎日こなしています。「日本なら、馬のテンションが上がってしまいそうです」と僕が言ったところ、田中調教師は「日本人は決めつけてしまいがちだけど、やってみないと分からないよ」と。
それを聞いて、固定観念をなくして調教に取り組んだ方がいいのかな、と思いました。これが当たり前だという固定観念ではなく、やってみることの大切さや目線を変えてみることが重要だと勉強になりました。
また、僕もドーヴィルに3泊して、ルジェ厩舎で調教に乗せていただいたのですが、「厩舎によっての違いを感じて、引き出しを増やしたらいいと思う。調教を任された時、アプローチ方法を増やせるから」とアドバイスももらいました。
他にもいろんなお話をして、月並みな言葉ですけど、考えていることがすごいと感じました。それも田中調教師が騎手時代から自分で足を運び、海外やたくさんの場所で学ばれたからこそたどり着いた一つの考えに感じました。