▲昨年はソウルラッシュが優勝(撮影:下野雄規)
京成杯オータムハンデは、中山開催のなかでは前開催からの間隔が最も長い開催の開幕週に行われる。絶好の馬場コンディションで行われやすい。
ここ数年で例外だったのは2020年。若干走りづらい路盤の状態。前日が雨が降るなかでの開催となった影響も残って重めの馬場コンディションで行われた。2020年を除けば、軽い馬場コンディションで行われることが多い。2019年は芝1600mの世界レコードの1分30秒3で決着。速い時計も出やすい。
2019年はトロワゼトワルが前半3Fの通過が33.3秒、5Fの通過が55.4秒の通過ペースながら、そのまま押しきって楽勝。
その前にコースレコードが記録された2012年の当レースでは前半3Fの通過が34.0秒、5Fの通過が56.2秒。19年ほど道中は速いペースではなかったが、先行馬は失速。勝ったのは二桁位置取りから追い込んできたレオアクティブた。
19年と12年ではタイムは似ているが、馬場の質はまったく違う。2012年当時に比べて、近年のJRAでは芝と路盤の改良が進んでいる。良好な状態で行われた場合には道中を速いペースで走った場合でもスタミナの消費が小さいため、先行馬も止まりにくいのだ。
2019年以降では、3着内に好走した15頭のうち12頭が最初のコーナーを4番手以内で通過。前開催の3回中山開催最終週に行われた皐月賞が従来のレコードタイムを大幅に更新する決着。雨も降らなそうで、例年と同等かそれ以上に路盤の状態は良さそう。傾向通り先行馬を狙いたい。
▲キャットファイトに期待したい(撮影:下野雄規)
キャットファイトは回転の速い走法をするスピード馬。そのせいもあり、追われてからの反応は乏しいため、前走のように直線が長いコースでは苦戦する。直線が短いコースで今回想定されるような軽い馬場コンディションは合う。巻き返しを期待する。
殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の京成杯AHの予想はレース当日までにウマい馬券で公開!