こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、中山競馬場で行われる京成杯オータムハンデ(GIII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
例年と同じく時計が速い馬場状態か
夏競馬が終了し、今週からは中山開催が開幕。中山競馬場は4月の皐月賞が終わった後4か月以上開催がない為、この間に1年間使われた芝を張り替えて暑い夏の間養生する。今年は例年以上に気温が高かったのもあって、芝の生育は良好なようで例年と同じく時計が速い馬場状態になりそう。
中山競馬場は他の開催が時計の掛かる冬や馬場が使われ続けた春に行われることもあり、高速馬場になる秋はその中でも異色。京成杯AHの行われる芝1600mは内枠有利と言われるコースだが、秋開催を除くと外枠もそこまで悪くない成績になっているのに対し、秋開催は明確に外枠不利な成績が残っている。
開幕週に行われる京成杯AHは、5年前には1.30.3というレコードタイムが飛び出したように、馬場がとてもいい状態なのでペースが流れれば時計が速い決着になるのが例年。
芝1600mコースは2コーナーから3コーナーにかけてを下っていくコース形態なこともあり、ペースが緩みにくく馬場がキレイな時には1400m質なワンペースで押し切る競馬もよく見られる。
近年の京成杯AHでも1400mの3勝クラスを勝ち上がったばかりのトロワゼトワルがレコードを叩き出して翌年も連覇したり、ジャンダルム・ボンセルヴィーソ・ミッキーブリランテ・ウイングレイテストなど前後問わず1400m以下でも活躍した好走馬が多い。
先週は台風に見舞われた日本列島だが、今週末は天気予報も良く高温でかなり時計が出る馬場が想定されることからも、1400以下の実績があるタイプはマークしておくべきだろう。