スマートフォン版へ

【ローズS予想】好走も多い1勝クラス組

  • 2024年09月10日(火) 12時00分

配当妙味もある1勝クラス組が好走する条件とは?


 いまの時代の3歳牝馬戦線は早い時期から有力馬が出そろっていることが多く、さらにレース数を使わないことが一般的になっているので、ローズSにおいても前走オークス組が強い。過去10年で見ても[6-2-3-34]と、馬券に絡んだ馬の4割近くを占めている。

 それでもまだ、前走条件戦組が好走する余地は残っている。過去10年の前走1勝クラス組は[4-4-2-43]、2勝クラス組は[0-2-5-24]だから、勝つことを考えたら前走1勝クラス組を狙う手もある。ちなみに勝った4頭の人気順は4、7、7、8番人気だから、うまくいけば配当妙味もある。

 今年は2勝クラス組がいないので、1勝クラス組について掘り下げてみよう。まず重要なのは「キャリアが浅い」ということだ。当然といえば当然のことでもある。キャリア5戦以下だった馬が[4-3-0-12]に対し、キャリア6戦以上は[0-1-2-31]とはっきりしている。

 ローズSに至るまでに大敗を多く喫していないことも重要だ。キャリア5戦以下で馬券に絡んだ7頭のうち、条件戦で4着以下になったことがあったのはラビットランだけ。オープンの競走においても、複数回4着以下になっていたのはタッチングスピーチとサラキアだ。

 今年登録している前走1勝クラス組は7頭。「キャリア5戦以下」「平場で4着以下がない」「オープンであっても4着以下は1回のみ」の条件を満たすのは、3、1、2、1着のチェレスタ、1、1着のオーロラエックス、2、1、6、3、1着だが6着がフラワーCのカニキュル、以上の3頭。レガレイラ・クイーンズウォークの2強を切り崩す走りを期待したいところだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング