配当妙味もある1勝クラス組が好走する条件とは?
いまの時代の3歳牝馬戦線は早い時期から有力馬が出そろっていることが多く、さらにレース数を使わないことが一般的になっているので、ローズSにおいても前走オークス組が強い。過去10年で見ても[6-2-3-34]と、馬券に絡んだ馬の4割近くを占めている。
それでもまだ、前走条件戦組が好走する余地は残っている。過去10年の前走1勝クラス組は[4-4-2-43]、2勝クラス組は[0-2-5-24]だから、勝つことを考えたら前走1勝クラス組を狙う手もある。ちなみに勝った4頭の人気順は4、7、7、8番人気だから、うまくいけば配当妙味もある。
今年は2勝クラス組がいないので、1勝クラス組について掘り下げてみよう。まず重要なのは「キャリアが浅い」ということだ。当然といえば当然のことでもある。キャリア5戦以下だった馬が[4-3-0-12]に対し、キャリア6戦以上は[0-1-2-31]とはっきりしている。
ローズSに至るまでに大敗を多く喫していないことも重要だ。キャリア5戦以下で馬券に絡んだ7頭のうち、条件戦で4着以下になったことがあったのはラビットランだけ。オープンの競走においても、複数回4着以下になっていたのはタッチングスピーチとサラキアだ。
今年登録している前走1勝クラス組は7頭。「キャリア5戦以下」「平場で4着以下がない」「オープンであっても4着以下は1回のみ」の条件を満たすのは、3、1、2、1着のチェレスタ、1、1着のオーロラエックス、2、1、6、3、1着だが6着がフラワーCのカニキュル、以上の3頭。レガレイラ・クイーンズウォークの2強を切り崩す走りを期待したいところだ。