こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、中京競馬場で行われるローズステークス(GII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
先行力あるタイプがねらい目に
昨年こそ本来の阪神1800mで行われたが、その前の3年も今年と同じ中京2000mでの施行となっているローズS。その3年間の結果を見てみると、2020年は勝ったリアアメリア以外の上位馬は軒並み後方で待機していた馬だったのに対し、翌2021年は逃げたエイシンヒテンが12番人気で2着と真逆の結果になっていて当たり前ではあるが展開次第で好走馬の傾向は一変している。
今年の出走メンバーを見ると、ぱっと見前走で先行していた馬も多いがほとんどは少頭数やスローペースでのもので先行力のあるタイプが比較的少ない印象。今週からBコース替わりで中京らしく内をロスなく走った馬が恵まれそうな事もあり、穴なら先行力あるタイプがねらい目になりそう。
現3歳世代の牝馬戦線の特徴としてとにかく関東馬、とりわけノーザンファーム生産の関東馬が席巻していて、阪神JF・桜花賞・オークスとGIではすべてワンツー。先週もアスコリピチェーノがハンデを背負いながら古馬を一蹴し、紫苑Sは上位3頭が全てノーザンファーム生産の関東馬で決着して人気の関西馬エラトーが8着に敗退したように関東馬優勢の傾向は根強い。
ローズSは牡馬路線に回っていたレガレイラが満を持して牝馬限定戦に出走。ダービーも届かない位置取りから良い脚で追い込んできていて、牡馬相手でもトップクラスの走りを続けてきていることからもここではさすがに能力は抜けていそう。
もう一頭の関東馬カニキュルも内前有利になりやすいフローラSで後方から外を回して3着好走と強い内容で、前走もかなり優秀なパフォーマンス。重賞の今回でも期待が持てそうで、ローズSでも関東馬が席巻という可能性は十分あるだろう。