▲昨年はレーベンスティールが優勝(撮影:下野雄規)
開幕週だった先週の中山芝は「軽い」馬場コンディションで好タイムが続出。
前開催となる3回中山開催最終週に行われた皐月賞が従来のレコードタイムを大幅に更新する決着したように、最近の中山芝は路盤の状態がさらに良くなってきている。今夏は芝の張り替えが例年よりも広範囲にわたって実施されていた。かつてないほど良い路盤の状態に。非常に走りやすい。
土曜の紫苑Sがその皐月賞のレコードを0.5秒も更新。京成杯AHのレース上がりが33秒5。人気薄で2着だったタイムトゥヘヴンの上がり3Fのタイムは32秒4。中山芝重賞でレース上がりが33秒5以下になったのは史上初。メンバーレベルがさらに上がれば、もっと速い時計も出せただろう。
バテてしまう馬が少なく、32秒の上がりも簡単に出せるため、末脚の要求度が高い馬場といえる。
過去の高速馬場で行われた京成杯AHは、レコードが出た2019年は3コーナー通過順でそのまま3着まで独占。先行、内を通る馬が恵まれた。しかし、今の馬場は当時とは明らかに異次元のものである。開幕週の前残りはもはや死語だ。
実際に先週の中山芝では、2歳戦を除いた7レースで連対した14頭のうち13頭が上がり3位以内。上がり1位だった馬は全てレースで連対。
セントライト記念も末脚のスピードが優れている馬が上位を占めるだろう。末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
▲アーバンシックに期待したい(撮影:小金井邦祥)
アーバンシックは前走のダービーでも人気になった馬。このメンバーに入れば格上なのは明らか。馬場状況も向きそうなので、上位争い必至。
このコラムを読まずに「高速馬場は前残り」をいまだに妄信するカモがオッズを上げてくれることにも期待しよう。
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