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【田口貫太の修行記 #5】C.デムーロ家にも訪問! フランス遠征を終えての“感謝”と新しい気づき

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  • 2024年09月16日(月) 18時02分
kanta

▲フランス修行に挑む田口貫太騎手の短期連載は最終回(提供:田口貫太)


2カ月近くにわたる田口貫太騎手のフランス遠征もいよいよ終盤。9月16日にフランスを発ち、帰国予定です。

そんな貫ちゃんに帰国前日に2鞍の騎乗依頼が入りました。一日に複数騎乗はフランスに来て初めてで、最後にいい結果を残したいところです。短期連載最終回となる今回はC.デムーロ騎手との交流、そしてフランス遠征の総括です。

(取材・構成=大恵陽子)

日本人オーナーからの騎乗依頼に「本当にありがたいです」


 netkeibaをご覧のみなさん、こんにちは。田口貫太です。

 9月8日にフランスに来て3鞍目となるレースに騎乗させていただきました。小林智厩舎のFloraisonという馬で、JRAでも重賞を勝たれているオーナーの馬です。レースが行われたストラスブール競馬場は平坦で、1コーナーは急ですが、向正面から3コーナーにかけては緩やかで、直線も400mくらいあり乗りやすいコースでした。

 でも、レース当日は朝に土砂降りの雨があって、馬場はぐちょぐちょで思った以上に悪くなっていました。レース前に小林調教師とは「馬場が悪くてもコーナーであまり外を回るのは避けた方がいいかも」と話していました。

 実際のレースでも向正面ではみんな外ラチ近くを走って、コーナーで内に戻って、という日本ではあまりやらないレースになったのですが、僕はコーナーはロスなく内を回りました。ただ、道悪の分、序盤からいい位置が取れず10着。小林調教師も僕も、もう少し走れるかなと思っていたのですが、せっかく乗せていただきながら不甲斐ない競馬になってしまいました。申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 これまで乗った競馬場はそれぞれ馬場の特徴が異なっていて、ル・リオン=ダンジェ競馬場は向正面でも直線部分が少なく、全体的にコーナーになっていました。ヴィシー競馬場は大きくて直線が長くて、ゆったりした競馬を経験できました。調教で乗ったシャンティイ競馬場も広くて乗りやすかったです。

 どれも乗せていただいたからこそ得られた経験です。レースで乗った3頭はすべて日本人オーナーの馬で、フランスに初めて行った僕をサポートしていただき本当にありがたいですし、多くの日本人オーナーがフランスにも愛馬を所有されていることを知って、新たな気づきがありました。

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2003年12月10日生まれの岐阜県出身。父・田口輝彦は笠松競馬の現調教師で、両親ともに元騎手。同期は河原田菜々騎手、小林勝太騎手、小林美駒騎手、佐藤翔馬騎手ら。2023年に栗東・大橋勇樹厩舎よりデビュー。同年の阪神JFでGI初騎乗を果たし、JRA賞最多勝利新人騎手賞を受賞。2024年関東オークスをアンデスビエントで制し、重賞初制覇を達成した。

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