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【スプリンターズS予想】スプリンターズSに繋がりやすい重賞は

  • 2024年09月24日(火) 12時00分

穴馬を見つける手立てとは?


 スプリンターズSは普通に予想すると過去のGI好走馬やセントウルS好走馬に着地してしまうことが多いが、それ以外の好走馬を見つける手立てはあるだろうか?

 以前このコラムでも書いたことがあるかと思うが、過去のどのレースがスプリンターズSに結び付いているか、と考えるのはひとつの手段だと思う。今回はサマースプリントシリーズが始まった2006年以降のスプリンターズSを対象に、それ以前の重賞で連対した馬がどんな成績を収めてきたか整理したい。2014年の新潟施行も除外せずに集計している。また1、2位入線後降着となった馬は1、2着馬として扱っており、同一レースで施行場が異なるものも別扱いにはせず同じレースとしている。阪神Cと京阪杯はもちろん2006年以降のみを対象とした。

 結果は以下の通りだった。

回収率向上大作戦


 前年のスプリンターズS連対は意外と今年に結び付かず(2018年以降2年連続連対がない)、GI実績としては同年高松宮記念のほうが参考になりそう。時間のギャップは重要な要素のようで、サマースプリントシリーズ対象競走も、本番との時期が近いキーンランドCとセントウルSで複勝率が高い。

 意外なのはオーシャンSとシルクロードSが良いことで、オーシャンSについては以前このコラムで指摘したことがある。シルクロードSは阪急杯→高松宮記念という馬が減ったぶん、良質な馬が集まっている可能性がある。

 今年はシルクロードS勝ちのルガルと、オーシャンS勝ちのトウシンマカオが出走。後者はセントウルS勝ち馬でもあるのでどのみち買う人が多いだろうが、ルガルも見限らないようにしたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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