▲昨年はママコチャが優勝(撮影:下野雄規)
中山芝は先週からCコース替わり。週中の雨量は少なく、馬場への影響はなかった。土曜は馬場コンディション「軽い」。日曜は7Rまでを馬場コンディション「稍軽い」、9R以降を「標準」。
土日ともにJRA馬場発表は全て「良」となっていたが「強風」の影響があり、実際のコンディションは随分と異なっていた。
日曜は当日朝までに若干の雨量があったことはもちろん、風による影響もうけており、昼過ぎまでは南寄りの風がやや強めに吹いていたが、9Rの頃には北寄りの風に変化。
今開催の中山芝では速いタイムも続出しているものの、芝の状態が良いだけではなく、ほとんどの開催日で南寄りの風が吹いていた影響も大きい。
既に消化した7日間のメインレースの時間帯では9月7日、9月8日、9月14日、9月15日、9月21日が南寄りの風向き。9月16日と9月22日は北寄りの風向きだった。
中山競馬場での南風は概ね向正面が向かい風、スタンド側の直線が追い風となる影響によりラストの負荷が軽減されるため、速い時計も出やすくなる。
「風」によって古馬混合戦の決着パターンにも差が出ている。南寄りの風向きだった5日間では6番人気以下が上がり3位以内で5連対しているが、北寄りの風だった2日間では上がり3位以内で連対したのは3番人気以内のみ。
9月22日に関しては、6番人気以下で3着内に好走した3頭が全て最初のコーナーを3番手以内で通過。Cコース替わりと風向きの影響によって、直線で脚を使うのが難しくなっていた。
今週末は不安定な天気予報。雨のなかでの開催も考えられ、雨量によっては先週までとは全く異なる馬場状況も想定されるが、少なくとも南寄りの風になることはなさそうなので、現時点では先行馬を推奨する。
▲ルガルを推奨する(c)netkeiba
ルガルの前走高松宮記念は直後に骨折が判明。本来の走りができていないはずで、度外視できる。2走前シルクロードSはトラックバイアス「外有利・差し有利」と判定したレース。
京都芝内回り1200mはコース構造から前半のタイムが出づらく、路盤の状態が良くなかった当時の京都芝を考えると最初の3ハロン通過33秒4は明らかにオーバーペース。
実際にこの馬以外で最初のコーナーを5番手以内で通過した馬が軒並み10着以下に惨敗するなか、2枠から2番手を追走。楽な手応えで抜け出して圧勝。
10着以内に入った馬のうち8頭が5枠より外だったように、外枠も恵まれていただけに着差以上に価値のある内容だった。
今回、改めて期待したい。
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