競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・加藤剛史トラックマンに毎日王冠出走予定馬の中から7頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・加藤剛史)
シックスペンス美浦・国枝栄 牡3
▲9月25日撮影(c)netkeiba
無傷3連勝でスプリングSを制してダービーに挑んだが結果は9着。窮屈なさばきでストライドは伸びず、体型的にもマイル向き。距離の壁があったのだろう。秋は古馬相手に適正距離を選択。活発な攻めをこなしているが、トモの筋肉量が春に及ばず全体のハリ感がもうひとつ。体のラインにシャープさはあっても、なんとなく重たさの残る姿となっている。
ローシャムパーク美浦・田中博康 牡5
▲9月25日撮影(c)netkeiba
追い込みすぎると気性の強さが出てしまう面があり余裕を残して仕上げてくるケースもあったが、成長を遂げた今は久々でもキッチリと体をつくってくる。大型馬でも皮膚を薄く輪郭が明確に浮き出ており、四肢を綺麗にそろえたバランスのいい立ち方。大跳びでワンペース、リキむ面があるので乗り方が難しいが、エンジン性能は上質なものがある。
ダノンエアズロック美浦・堀宣行 牡3
▲9月26日撮影(c)netkeiba
マイル重賞3勝のプリモシーンを姉に持つモーリス産駒。脚が長く体高はあっても、父産駒らしい重厚な筋肉をまとう造りからはやはりマイラー色が強い。