【毎日王冠予想】開幕週だが、馬券のポイントは差しタイプ
「開幕週」のイメージが変化しつつある?
開幕週は前残り、というイメージをお持ちの方は多いと思う。
実際に前残りになるレースはもちろんあるのだが、最近はジョッキーが意識して積極的な競馬をすることにより、逆に開幕週に差し競馬になることもある。
毎日王冠の過去10年について見てみよう。毎日王冠は堅めのレースで、同期間に単勝オッズ20倍以上で馬券に絡んだ馬は2、3着馬が各1頭いるだけだ。
人気のない馬は後ろに位置して差しグループ・追い込みグループの成績を押し下げることがあるので、ここでは単勝20倍未満の馬のみを対象とする。
単勝20倍未満だった馬の着度数は[10-9-9-33]で複勝率45.9%。そのうち3角3番手以内の馬は[2-2-3-10]の複勝率41.2%でこちらのほうが複勝率は低い。回収率も単42%・複77%で特に高くはない。
「3番手以内」のうち逃げた馬が[2-1-0-2]で、勝ち馬2頭はともに1番人気、2着馬は2番人気だ。2番手からは3着馬2頭が出て3、6番人気。3番手からは2、3着馬が1頭ずつ出てともに4番人気。いかにも展開利で人気薄馬が好走した、というケースはあまりない。
その後ろにあたる3角4〜8番手組は[4-5-3-13]で複勝率48.0%。回収率は単110%・複90%と高め。さらに後ろの3角9番手以下は[4-2-3-10]で複勝率47.4%。回収率は単108%・複90%でこちらも高めだ。
3番手以内・4〜8番手・9番手以下の3グループを比べると複勝率は近いレベルだが3番手以内グループがやや低く、回収率では中団グループや後方グループのほうが明らかに勝っている。「開幕週」のイメージとは違う。
逃げ先行タイプで狙っていいのは上位人気馬で、特に逃げる馬。ただし今年の登録馬だとあてはまる馬がいない。むしろ差しタイプの単勝10〜20倍くらいのところから、なにかしら面白い馬を拾いたいところだ。