今週末は凱旋門賞!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見るシンエンペラーは5年連続で凱旋門賞を当てた傾向にもマッチする
同じレースは二度とないが、同じようなレースは幾度とある。だからこそ「傾向がある」と、信じる楽しみ方も競馬の魅力のひとつだと思うのです。
昨年の凱旋門賞の最終予想は、本命エースインパクトが1着。対抗のオネストが13人気で3着。3番手評価のウエストオーバーが2着。
昨年の凱旋門賞予想
昨年の的中で、凱旋門賞は5年連続的中になったようです。
好走馬の血統傾向。および戦歴の傾向が明確なレース。かつ、その傾向に合致する馬が人気薄で馬券になりやすいレースほど当たりやすいようです。
凱旋門賞は血統、戦歴の傾向がわかりやすい上に、合致する馬が人気薄になりやすいので、相性がいいのかもしれません。
今年の注目は何といっても、シンエンペラー。同馬が出走してくれなければ、今年の凱旋門賞をJRAで楽しむことはできませんでした。陣営への感謝の念に堪えません。
毎年のように書いてることですが、海外馬券はJRA所属馬が出なければ成り立ちません。まずは出走するオーナーサイドには、結果にかかわらず馬券の売り上げの数%を還元するべきではないでしょうか(そうしていれば、特に今年は相乗効果が大きかったはず。ウマ娘が凱旋門賞の馬券をもっと宣伝してくれたかもしれません(笑))。
さらにJRA所属馬のオッズは、他馬よりも5%以上は上げるべき(あるいはUMACAなどでポイントバックを行う)。そうすることによって、海外に行って日本馬の馬券を買おうとする大口投票のファンの資金もJRAの売り上げになります(ボク自身、海外に行って日本馬の馬券を買って交通費以上に稼いだことは何度もあります)。
そして、シンエンペラーには今年の凱旋門賞をJRAで販売させてくれた功績以上の成果を収める期待も抱かせてくれます。JRA所属馬初の凱旋門賞制覇の可能性も十分にあるでしょう。
シンエンペラーは、凱旋門賞勝ち馬ソットサスの全弟(同じ血統)。ソットサスも凱旋門賞で本命に推奨した馬。当然ながら、例年の凱旋門賞勝ち馬に近い血統タイプ。
シンエンペラーの父シユーニは、欧州の中ではマイル指向のスピードとフランス指向の伸びに優れた特性を持つ種牡馬。シユーニに限らず、凱旋門賞はノーザンダンサー系のなかでも、フランスのマイル競走に強いタイプの種牡馬に好相性。
昨年の勝ち馬エースインパクトは父の父がフランケル。2着ウエストオーバー、13番人気3着オネストは父がフランケル。フランケルの血を持つ馬は出走馬中でこの3頭しかいませんでしたが、そのまま上位を独占。
フランケルは歴史的なスーパーマイラー。特に昨年はフランケル産駒が得意とする水分をあまり含まない馬場。フランケルの血を持つ馬は滑る馬場が苦手な分、高速決着に強い特徴を持ちます。水分が少ない昨年の馬場はフランケルの血を持つ馬にとって絶好。フランケルを持たない血統馬に比べて適性、能力が一枚抜きんでると予想できました。だからこそフランケルを持つ3頭をそのまま上位3頭に評価。上位を占めました。
2022年1着アルピニスタ、2021年3着ハリケーンレーンも父はフランケル。
2022年7番人気2着ヴァデニの父チャーチルは2歳時に1400mのG1を2勝。3歳でもマイルのG1であるイギリスとアイルランドの2000ギニーを連勝。
2020年1着、2019年3着ソットサスの父シユーニはヌレイエフ系のマイラー。その母父はダンチヒ系のデインヒル。ヨーロッパではスピードと伸びを強化する種牡馬。
2021年2着タルナワの父シャマーダルは自身、産駒ともフランス、マイルで優秀な実績を残す種牡馬。
2020年3着ペルシアンキングは父がキングマン。非常に優秀なマイラー。日本でも産駒のシュネルマイスターがNHKマイルCを勝ったように、東京芝にも適応するほどの素軽さとスピード、末脚の伸びを武器にする血統でした。
またシンエンペラーは戦歴も絶好。凱旋門賞は、前走までは短い距離を経験していた馬が有利。特に、イギリス、アイルランドの2000m近辺のレースを使い、惜敗するような馬が走りやすいです。短い距離を経験していることと、イギリス、アイルランドの競馬にはベストマッチではない(惜しくも敗れる)馬の方がフランス適性が高いからです。
なかでも、注目のローテーションは愛チャンピオンSから出走してくるパターン。特に、惜敗馬が好成績を収めています。
シンエンペラーの全兄ソットサスも2020年は前走で愛チャンピオンSに出走して4着。そして凱旋門賞を優勝。
2021年は2着タルナワも前走は愛チャンピオンSに出走して2着。2022年2着ヴァデニも前走愛チャンピオンSに出走して3着。
昨年も13人気で3着に激走したオネストは愛チャンピオンSで7着。同馬を対抗に推奨したのもフランケルの血を持つことに加え、愛チャンピオンSからの臨戦過程で大幅にパフォーマンスを上げるだろうと予想したから。
シンエンペラーの陣営も、この傾向は知っていて、ローテーションも青写真に描いていたはず。ひょっとすると、シンエンペラーを2022年に買う以前から「凱旋門賞を勝つ才能を持った馬を仕入れて、前哨戦に愛チャンピオンSを使う」ローテーションまでも逆算していたのではないか? と思わせるほどの鮮やかさです。
全兄ソットサスと比べた場合、やや胴長でサイズが大きいのがシンエンペラー。過去の傾向からは、シンエンペラーの勝率がより上がる舞台設定は、ソットサスが凱旋門賞を勝った当時よりは、水分が少ない馬場。かつ、昨年よりは水分を含んだ馬場が最適条件と予想します。
競馬の予想同様、天気の予想は難しいのですが、歴史的名馬は天気も味方に持ち込むことも歴史が物語っています。まずは天気の予想から凱旋門賞の予想も楽しんでみます。
なお、お断りするまでもないことかもしれませんが、当コラムは最終予想ではありません。そして来年の凱旋門賞コラムも似たようなことを書くでしょう(笑)(今年も傾向の変化を劇的に感じ取るようなレースにはならないと予想してます)
著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の凱旋門賞予想はレース当日までにウマい馬券で公開!