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本当にこれでいいのでしょうか?

  • 2024年10月18日(金) 12時00分

菊花賞での注目ポイント


 今年、競馬界は様々な出来事がありました。

 そして先週には、藤田菜七子ちゃんの突然の引退。

 個人的には、「血の通った対応をして欲しかった」と根本調教師が口にされたように、私自身も冷酷さを感じました。

 しかも虚偽とでていますが、ならばあの当時、菜七子ちゃん以外にも同じような形の処分となった騎手がどれくらいの数いて、またどうして若手の6人だけが騎乗停止措置となったのか? その違いはどこにあったのか? など、当時の発表や説明がなかったことが不可思議。

 しかしこの手の話は今に始まったことではなく、今年に入り、日経の野元記者や須田鷹雄氏もコラム等で発言されていましたが、これまでの事件や様々な事柄においても、人や状況によって制裁や物事の在り方のジャッジが違いすぎるところに大きな問題があるように思えます。

 また私は歴史の上では女性騎手のパイオニアの1人ですが、今の日本における女性騎手の活躍とチャンスの場の広がりは、菜七子ちゃんの歩みがあってこそのもの。

 しかもこの数年は、後輩騎手が続々とデビューをするわけですから、騎手として乗り鞍や勝ち星が苦しくなっていく状況。それを打破する為に、栗東へと拠点を移し藤原調教師のもとで1から馬乗りを学びなおした経緯や、新たな方々との交流の中、レース騎乗に繋げるなど頑張ってきた彼女。

 その彼女を最後、このような形で終わらせてしまったことに憤りや悲しみに包まれます。

 本当にこれでいいのでしょうか…?

 話を先週の秋華賞、そして菊花賞に。


 秋華賞は、またまたルメール騎手の巧みさが際立つものでしたね。また馬自身も、春との違いが感じられる好馬体に成長。今後のさらなる活躍が期待できます。

 そして今週の菊花賞ですが、ダービー馬ダノンデサイルの走りが楽しみ。と言うのも、日本ダービー後、安田翔伍調教師が口にされたのは、「菊花賞だから使うのではなく、3000mという距離があっていると思う」と。

 また春は順調とは言えない中で、あのパフォーマンス。夏を越しての馬体の成長も見てとれますし、どんな走りをするのか? また横山典弘騎手がどんなエスコートをされるのか? 楽しみです。

 それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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