障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く連載コラム。
約1年2カ月ぶりに競馬場に行く日が決まり、前向きにリハビリに取り組むようになった雄造騎手。2023年11月、家族みんなで京都競馬場へと向かいました。
親子で場内を楽しんでいると、京都ジャンプSの表彰式後にある記念撮影に雄造騎手の姿が!? まさかの事態に驚く鬼嫁…その後熊沢元騎手の引退式に参加した夫の様子とは?
「私は開いた口が塞がりませんでした…(苦笑)」
競馬場に行く日が決まったことで覇気が戻り、リハビリにも前向きに取り組めるようになった夫。そして、レジェンド熊沢重文元騎手の引退式が行われた2023年11月11日、夫はついに約1年2カ月ぶりに競馬場に足を踏み入れました。
この日は騎手クラブの職員のみなさんもお忙しく、夫ひとりだとご迷惑をお掛けする可能性があったため、私も帯同することに。夫を競馬場に送り届けてから引退式が終わるまでの時間は、一般席で子供と遊びながら場内で待機することにしました。
人が多いぶん刺激も多いでしょうから、何かあったときのため、そして夫の行動や言動を主治医に報告するために、いつもの友人夫婦、清誠さんとみっちゃんも一緒に来てくれていました。
落馬前、京都競馬場で乗る際は車で通っていたのですが、この日は電車で向かいました。何度も来ている京都競馬場ですが、電車で来るのは初めてとのこと。ファンのみなさんに交じり、駅から関係者用の通用門まで徒歩で移動しました。
騎手クラブの笠原さんに夫を引き渡した後、私たちは一般席へ。騎手クラブが席を用意してくださっていたので、本当はゆっくりと競馬観戦したかったのですが、子供たちがそれを許してくれるはずもなく、入場門を潜るやいなや、公園エリアへ直行しました。
競馬観戦こそできませんでしたが、ポニー乗馬やふわふわドームなどの遊具で遊ぶことができて、改めて競馬場は大人だけでなく、子供たちにとっても十分楽しめる施設なんだなと実感しました。
祐一さんのマネージメント会社にいた頃にお世話になった広告代理店の方やマスコミの方に会いに行ったりなど親子で楽しい時間を過ごしていると、みっちゃんから電話が。
「雄造くん、なぜか障害レースの表彰式に参加してるよ! コースにある大きなモニターにも映ってるよ!」