菊花賞を制したアーバンシック(c)netkeiba
今週の回顧は菊花賞です。
道中から出入りの激しい競馬で、非常に見ごたえのあるレースとなりました。有馬記念に直結しやすいレースでもあるため、その観点からもコメントを残していきます。
2024年10月20日 菊花賞舞台:京都 芝3,000m(外)
勝ち時計:3:04.1
レースラップ:12.6 - 12.0 - 12.4 - 13.0 - 12.0 - 11.7 - 12.4 - 12.7 - 12.3 - 12.6 - 12.6 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 12.1
ペース:道中の加速、減速が大きくタフなペース
風向き:スタンドから向正面への風がメインも、方向定まらず影響軽微
脚質:やや差し有利
馬場:やや内有利
【レースポイント】1. 出入りの激しい競馬で3000mらしい長距離の適性が求められた。
2. スタンド前で加速してしまった馬は体力ロスが大きく見直し可能。
3. 3〜4コーナーでごちゃつき能力発揮できていない馬をチェックすべき。
【レース概要】 逃げ候補だったメイショウタバルが控えたことで、レース序盤は折り合いを欠く馬が続出。結果、スタンド前の歓声で強烈に折り合いを欠いた馬たちが早めに捲る競馬をし、スタートして800m〜1200mは13.0秒→11.7秒と速すぎるスパート。
その後も出入りの激しい競馬になったことでスタミナが問われるタフな競馬になり、いかにも3000mといった長距離質の適性が求められた。
スタンド前で抑えきれずに動いてしまった馬は道中での体力ロスが大きく、前で競馬していた馬は総崩れ。さらに3コーナーから先行勢が一気にバテたことで、内を走っていた馬は窮屈な競馬。ポジションを大きく下げてしまう馬や、中には躓いてブレーキを踏む馬もおり、能力を十分に発揮できなかった。
よって今年の菊花賞は道中でペースを守り、外目からスムーズに競馬ができた差し馬向きの競馬。回顧のポイントは、長距離が合わず、スタンド前からスパートして敗戦した馬をチェックすること。また、3〜4コーナーのごちゃつきで不利を受けた馬をチェックすることである。
上位入線馬はステイヤー気質の強い馬ばかりであり、今後も長い距離での活躍に注目したい。
【各馬解説】1着:アーバンシック
1馬身出遅れ。中団後ろで動かずじっくりと脚を溜める。鞍上の完璧なエスコートで外目からスムーズに加速して勝利。
完璧な競馬だけに評価は据え置き。秋になり(もしくはルメール騎手に乗り替わり)、折り合いが楽になったことで