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“予想家・小牧太”天皇賞(秋)でついに本命が的中! 「ドウデュースは強かったねぇ」

  • 2024年11月05日(火) 18時02分
太論

▲小牧太騎手がレース回顧と天皇賞(秋)について語ります(c)netkeiba


園田に移籍したことをきっかけに、中央のGIをメインに予想家デビューをはたした小牧騎手。スプリンターズS、秋華賞、菊花賞とハズレが続き、「当たらんねぇ」と嘆いていたところ、天皇賞(秋)は本命ドウデュースが見事1着! まぁ本命以外は外れてしまったそうですが…。

今回は、そんな天皇賞のお話と、勝ちっぷりが鮮烈だったダイゴリュウジンとサイレンスタイムのレース回顧。相変わらずの太節を存分にお楽しみください!

(取材・構成=不破由妃子)

リバティアイランドはあそこまで体が増えたらやっぱり…


──今週は、月曜日から木曜日まで4日間開催ですね(※この取材は日曜日に行いました)。

小牧 園田に移ってから初めてやね。しんどいね(苦笑)

──ナイターも10月25日を最後に終わって。ナイターの日は、昼間に体のメンテナンスをされていましたが、今後はどうされるんですか?

小牧 これからもちゃんと届けを出せば行けるよ。しばらくは、火水木の3日間開催が中心やから、今後は水曜日のレース終わりに行こうと思ってる。これまで通り、競馬場のすぐ近くにある曾和鍼灸院でメンテナンスしてもらいますわ。まぁ今週は4日間開催やけど、昔はもっと開催日が多かったからね。しんどいなんて言ってられんわ。今日(日曜日)の夜には調整ルームに入らなアカンから、ピラティスに行って、そのあとは銭湯に行って、体調を整えて明日に備えますわ。

──今週も有力馬が数多くスタンバってますからね。頑張ってください! では、最近の印象に残ったレースについてお話を伺います。個人的に一番印象に残ったのは、10月23日のダイゴリュウジン(園田8R・ダ1400m)。小牧さんと吉村(智洋)さんの攻防は見応えがありました。

小牧 ああ、内から抜けてきたレースね。あのレースは負けられへんと思っていたから、最後はもう必死でしたわ。

──吉村さんも必死でしたね。スタートしてすぐ、大外から最内の小牧さんの横まで馬を誘導して、ピタッと蓋をして。

小牧 道中は僕をガッチリ抑え込んでたからね。それ以前に、楽にハナを切れると思ってたんやけど、1頭行く馬がいたから段取りが狂いましたわ。出して行ったもんやから、引っ掛かってしまって。でもまぁ内が絶対に開くと思っていたから、最後は狙い通りやったね。

──だから4コーナーでみんなが外から一斉に上がってきたときも、内でジッとしていたんですね。もう1頭、強さが際立ったのが10月25日のサイレンスタイム(園田11R・日本酒で乾杯のまち多可町特別)。中央から移籍後2連勝となったわけですが、4コーナーでマクっていった脚といい、力の違いを感じさせるレースでした。

小牧 あの馬は走るねぇ。時計も重賞(兵庫ゴールドカップ)を勝ったときのエコロクラージュとコンマ1秒しか変わらんかった。どんな競馬でもできそうやし、本当に強かったよ。

──さて、「予想家・小牧太」の話に移ります。netkeibaの動画企画にもご出演いただきましたが、天皇賞(秋)は本命ドウデュースが大当たり。

小牧 本命以外は外れてしまったけど(苦笑)。あとはやっぱりリバティアイランド。僕、最初からあまり推してなかったけど、加えて馬体重があれだけ重かったらよう買えんね。男馬が相手やし、あそこまで増えたらやっぱり…。厳しい結果になってしまったね。

──直線で追い出すまでは手応え十分に見えたんですけどね。

小牧 あそこから反応できないというのは、やっぱり太かったんや。僕はそう思うわ。だから最後は息切れしたんちゃうかな。ドウデュースは強かったねぇ。ああいう競馬ができるということは、馬を信用して乗ってんのやなと思った。

──武さんに連絡しましたか?

小牧 いや、すぐにアメリカに行って、戻って佐賀でしょ。忙しいやろうなと思ったから、まだ連絡はしてない。落ち着いたらメールでもしてみますわ。とりあえず、本命が当たってよかったよ。それにしても、最近は中央の予想の仕事ばっかりやわ(笑)。
(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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