▲「リバティアイランドvsドウデュース」現役最強は誰だ…?(撮影:下野雄規)
競馬アナライザーのMahmoud氏が、動画解析を駆使して科学的に競馬を分析する連載コラム。
今週は、菊花賞の回顧と天皇賞(秋)の分析をお届け。イクイノックスが豪快に直線で差し切った2022年の再来(?)となるペースが予測される騎手の思惑や、東京芝2000m戦に換算した「現役“上がり3Fの速い馬”ランキング」を掲載。また、「リバティアイランドvsドウデュース」の追い切り比較など、濃密な分析をお楽しみください。
(構成:Mahmoud、netkeiba編集部)
ダノンデサイルの敗因は厳しいペースにあり!? 菊花賞を回顧
──先週の菊花賞について、巷では「特殊なレース」になったといわれていますね。
Mahmoud 1000m毎の公式レースラップタイムは62.0-61.7-60.4と、前半1000mより中盤1000mの方が速い珍しいペースでした。ただ、それが極めて異例かといえばそうではありません。
──各馬のコーナー通過順を見ていくと、1着アーバンシックが【8-8-5-3】、2着ヘデントールが【17-16-8-5】、3着アドマイヤテラが【15-12-2-1】と、道中でポジションを上げた馬が上位を占めました。一方で、【8-9-14-15】とポジションを下げたダノンデサイルは6着に敗れました。
▲上位6頭の個別ラップタイムを過去の勝ち馬と比較(作成:Mahmoud)
Mahmoud 上位3頭は序盤で自重し、その余力を使って中盤で押し上げました。2012年のゴールドシップと近いペース推移で