【エリザベス女王杯予想】前走オープン好走組が少なめの今年
1996年から続く傾向とは?
今週のエリザベス女王杯は登録19頭だが、前走オープンで馬券に絡んでいた馬は4頭しかいない。
前走オープンといってもオープン特別からGIまであるので一括りにするのは乱暴だが、「前走オープン1〜3着馬」は例年何頭くらいいるのが普通で、どの程度馬券に絡んでいるのだろうか。
エリザベス女王杯が古馬に開放された1996年以降、前走条件戦から馬券に絡んだ馬は2頭しかいないので、前走オープン組だけを話の対象にしてもそうおかしなことではないだろう。その「前走オープン」で1〜3着だった馬(地方海外重賞含む)というのは1996年以降延べ168頭出走してきた。1996年から2023年までの28回で168頭だから、年平均では6頭。やはり今年は該当馬が少なめであるようだ。
最も少なかったのは2013年の2頭。次に少ないのは2000年、2007年、2009年、2012年、2016年の4頭であり、今年がそこに加わる。
すべて合わせて6回が「4頭以下」だったわけだが、その馬たちは馬券に絡んできたのか。
2頭だった2013年を含め、「前走オープン1〜3着馬」が1頭も馬券に絡まなかったエリザベス女王杯はない。ちなみにこれは該当4頭以下の年に限らず、該当馬が5頭以上だった年も含め、「前走オープン1〜3着馬」が馬券に絡まなかった年はこれまでにない。
こういう話は「書いた途端途切れる」ということがよくあるが、仮に傾向が途切れないとすれば、今回も該当する4頭から軸馬を選べばよいということになる。
ちなみに4頭以下だった6回で馬券に絡んだ「前走オープン1〜3着馬」はすべて前走重賞組で、前走オープン特別やリステッドの馬はいない(そもそもそれらの年における出走自体が2例しかない)。ここまで適用すると軸馬候補はシンリョクカかシンティレーションの2択になる。
そんなに簡単にいかず「書いた途端」の予感はするが、重賞で馬券に絡んできたわりに人気にならない2頭でもあり、候補に一考してもよいように思う。