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【エリザベス女王杯予想】前走GI組が不在でGII好走馬も不足 レガレイラの評価とは?

  • 2024年11月08日(金) 18時00分

配当妙味があるのは府中牝馬S組か


 なんとも難しいエリザベス女王杯になった。前走GI組はゼロ。GIIの好走馬も不足している。ここまで混沌としているなら荒れてほしいところだが、結果はどうなるか。

 主役と呼べるのはレガレイラだろう。ローズSは33秒1の上がりを使って5着だから物理的にどうにもならなかった。今回は少しでも位置を取る方向で乗るだろうが、どこまで取れるか。また、序盤に少し負荷がかかった状況でどの程度の脚を使えるかが問われる。

 ホールネスは成績に疵がない馬。馬そのものに目立ったマイナス材料はないが、このレースで前走リステッド以下の馬はほとんど馬券に絡んでいない。前走GI組のいない年なので繰り上がるような形があるかもしれないが、データ派としては軸というよりはヒモで扱いたいところだ。

 スタニングローズは3歳時を思えば復活してほしいところ。牡馬相手の大阪杯が0.5秒差、前走が0.2秒差だから全く走らなくなっているわけでもない。テン乗りのC.デムーロ騎手が先入観なく乗ったら新しい結果が拓ける可能性はある。

 シンリョクカは一時の不振を脱した印象。昨年のこのレースでは9着だったが、今年は臨戦過程が違う。ただ、他に買いやすい馬がいない影響で売れすぎると馬券上の魅力は薄れてくる。

 府中牝馬S組はあまり人気がなさそうだが、配当妙味のある好走馬が出るとしたらこのグループではないだろうか。前走GII組は4歳馬と5歳馬で大きな成績差がある(4歳のほうがはるかに良い)ので、個人的にはコンクシェル、モリアーナ、ハーパーにヤマを張りたい。コンクシェルは内枠で逃げイチだし、キズナ産駒とこのコースの相性が良い。ハーパーは昨年の3着馬だし、距離延長が復活のきっかけになればと思う。

 GII組ということだとサリエラもいる。血統が血統なので怖いが、天皇賞(春)はともかくオールカマーも先行勢から1頭だけ大敗したので、まだ時間がかかるかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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