アルゼンチン共和国杯を見事的中
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちが、会心の的中を振り返る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、アルゼンチン共和国杯を的中させた「久米島ブルー」氏。波乱となった一戦を、どのようなアプローチで攻略したのか……。本人自ら綴っていただきました!
対象レース:
2024年11月3日(日)東京11R アルゼンチン共和国杯 公認プロ予想家の久米島ブルーです。
「久米島ブルー」氏
先日のアルゼンチン共和国杯で3連複250倍超の高配当を的中することが出来ました。会心の的中へと繋がったアプローチについて、僭越ながら振り返ってみたいと思います。
■予想ロジックと買い目
まずは現在私が取り入れている予想ロジックと買い目選定方法をご説明したいと思います。
【予想ロジック】
連対馬の約8割はテンの3Fまたはラスト(上がり)3Fのどちらかで上位3位以内のタイムを記録する馬です。テンかラスト、どちらの上位馬がより好走しやすいかについてはコース毎に比較的明確な傾向がありますし、さらに馬場バイアスや展開予想を加味すれば、それなりの確率でどちらの上位馬が好走しやすいかを予想することが出来ると考えています。
次に、予想走破タイムを偏差値換算した各馬の指数偏差値、テンとラスト3Fの実績、馬場バイアスや展開予想を踏まえて、テン3F、ラスト3Fの上位候補をそれぞれ3頭ずつ選出します。そして、コース傾向や展開予想からテン3F上位馬の好走確率が高いと予想する場合はテン3F上位候補の中から、ラスト3F上位馬が有利と見た場合はラスト3F上位候補の中から本命馬を選定します。
【買い目選定】
通常は◎から○▲への馬連2点を本線とし、3列目に△2、3頭を加えた3連複5〜7点を押さえます。ここでは本命タイセイフェリークが単勝オッズ16倍の6番人気と妙味十分、相手にも10番人気ハヤヤッコなど人気薄を複数選んだため、「穴狙い」のアイコンを掲示するとともに、やや手を広げて相手5頭への馬連5点、3連複10点を買い目としました。
■アルゼンチン共和国杯の振り返り
続いてアルゼンチン共和国杯の予想を振り返ります。各コースにおける脚質傾向は競馬予想ソフト等で調べることが出来ますが、東京2500mにおいてはラスト3F上位を記録した差し馬の信頼度が非常に高いという傾向があります。これを踏まえて、本レースも上位の決め手を持つラスト3F上位候補を有力視すべきとしました。次に指数偏差値や過去走における上がりタイムの優劣を分析し、4クロミナンス、9タイセイフェリーク、14セレシオンをラスト3F上位候補3頭にリストアップ。
この3頭の中から本命馬に選出したのは9タイセイフェリーク。この馬には前走昇仙峡Sでも本命を打ちました。6月の町田特別で初めて2400mの距離を使い、2着に好走した際のレース内容に注目。少頭数ではありましたが、勝ち馬がのちの菊花賞2着馬ヘデントールで、同馬と2馬身差かつラスト3Fでは0.1秒差の僅差の競馬は、十分に高レベルと言える内容だったと判断。再度距離延長での臨戦なら好勝負必至と見ていましたが、期待通り5番人気2着に好走。馬連を的中させることが出来ました。
アルゼンチン共和国杯では格上挑戦となり、一気に相手が強化されますが、ハンデも52キロと恵まれた感。前走時428キロと小柄な牝馬だけに、この斤量減が大きくモノを言いそう。脚質にある程度幅があり、流れの緩急を問わず安定して良い差し脚を繰り出せる馬でもあり、このメンバーでも上位の末脚を繰り出す可能性は十分と結論づけました。
相手本線には指数上位かつ、◎と並ぶラスト3F上位候補3頭に選定した○クロミナンスと▲セレシオン。△ハヤヤッコは人気薄でしたが、指数偏差値55+と上位の一頭であり、これまでも日経新春杯や函館記念など、再三本命印を打って来たように、元より高く評価している馬。意図的に人気薄を抜擢したつもりはありませんでした。
レースでは△ハヤヤッコ、◎タイセイフェリークが大外を併せ馬で伸びて1・3着。先に抜け出した○クロミナンスが2着。◎が2着に届いて馬連が的中していればなお良かったとは言え、予想通りの差し決着で、本命馬がラスト3F・3位の脚を繰り出しての3着ならば、十分に満足すべき結果だったのではないかと思います。
■最後に
日頃より多くの方に予想を購入いただき、大変感謝しております。この場をお借りして心より御礼を申し上げます。引き続き高い的中率、回収率を維持するのみならず、納得感の高い予想を提供できるように心がけていきたいと思います。今後とも注目いただけますと幸いです。
(久米島ブルー)
今回解説の予想結果は
こちら。