競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・吉田順一トラックマンにマイルチャンピオンシップ出走予定馬の中から11頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・吉田順一)
ウインマーベル美浦・深山雅史 牡5
▲11月6日撮影(c)netkeiba
たくましさが際立っていたスプリンターズS時に比べると、筋肉の質感は変わらず今回の方が胴回りはシャープ。前腕の迫力やトモの丸みはしっかりと保てており、ベストの距離から1F長い舞台を踏まえればいい傾向と言っていいだろう。1週前追いはこの馬らしい躍動感のある動きで好調時と遜色のない走り。路盤の硬い京都の芝で前がゴチャつかなければ好走もある。
ブレイディヴェーグ美浦・宮田敬介 牝4
▲11月6日撮影(c)netkeiba
体質や爪などから詰めて使えずここまでわずか6戦だが、今回は中4週と今までにない詰まった間隔。ただ前走時からエクイロックス(接着装蹄)をやめて通常装蹄に変わったのは好感が持て、攻め過程からも体質強化は明白だ。尻高体型で完成途上だった昨年のエリザベス女王杯に比べると、前後のバランスが整い完成度はアップ。初距離だが、つなぎの短さや走法や姿形から心配ない。
フィアスプライド美浦・国枝栄 牝6
▲11月7日撮影(c)netkeiba
府中牝馬Sをひと叩きされたが、寒くなった時期の牝馬らしく冬毛に覆われている。そのため筋肉の質感はわかりにくいが、大まかなアウトラインは、春のヴィクトリアマイルや安田記念時に比べて変化は少ない。1週前追いの併せ馬が少し劣勢な走りだったが、前腕の厚みやトモの丸みは十分。京都への長距離輸送を踏まえれば、丁度いい塩梅のフォルムだ。
アルナシーム栗東・橋口慎介 牡5
▲11月7日撮影(c)netkeiba
久々+関東遠征の富士Sが8キロ増。数字以上に体は大きく見せるタイプだが、