こちらのコラムでは、俺プロ出身のYUTA氏が当週の重賞有力馬を診断。「あり」か「なし」かの2択でジャッジします。
今週YUTA氏が注目したのは、京都競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
春の安田記念とはリンクしにくいが今年は?
マイルCSが行われる京都外回りの1600mは、登り坂の影響で4ハロン目に一旦ペースが緩みやすいのが特徴的で、前半4ハロンという括りではそれほどペースが上がらず、坂を下り始める残り800mからのロングスパート勝負となりやすいコース。つまり、中距離的な適性が求められるコースとも言え、実際に他場のマイル戦よりも距離短縮馬の好走が目立っている。
今年のメンバー構成を見ても、ペースを引き上げそうな逃げ・先行馬の存在は見当たらないので、概ね上で述べたような流れになるとみて良さそう。
次にレース傾向について。コース傾向通り距離短縮馬(中距離馬)の好走が多く、同年の安田記念で3着以内だった馬の不振が目立つ。これは安田記念が終始ペースが緩まず、決着時計も1分31秒台が大半であるのに対し、マイルCSは序盤がそれほど流れず、決着時計も1分32秒台半ば〜33秒台前半となることが多いので、要求される適性が異なってくるのが主な要因と考えられる。
ただ、今年の安田記念は中盤が緩んで中距離寄りの流れとなり、決着時計も1:32.3と比較的遅めだったので、例年と違い、安田記念とリンクする可能性があることは頭の中に入れておきたい。