▲「みんなのKEIBA」など競馬メディアで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)
ホース・コラボレーターとして「みんなのKEIBA」などに出演。パドック診断が好評な細江純子さんにチャンピオンズカップ出走予定の有力馬10頭の馬体診断を行っていただきました。
ペイシャエス美浦・小西一男 牡5
▲11月20日撮影(c)netkeiba
もともと形の良い馬ですが、今回においても全体的な窮屈さがなくバランスの良い立ち姿勢をしていると思います。また前走は若干トモのユルサと腹回りに余裕も感じましたし、距離的にもマイルはテンのリズムが厳しかったようにも思えた中での4着。改めて能力の高さを感じました。条件的には今回の方が良くなりますし、立ち回りの巧いタイプに横山和生騎手。中京コースは初となりますが、この点は確実にプラスと思え、馬券的な妙味を考えても、面白みを感じる1頭です。
ウィルソンテソーロ美浦・小手川準 牡5
▲11月21日撮影(c)netkeiba
素晴らしい馬体に映ります。前軸でしっかりと大地を捉え、力強さが伝わってきます。また4肢の位置もバランスが良く、全体的に窮屈さのない立ち姿。また肌を薄く見せ、余分なものが削ぎ落とされています。以前にもこの馬体診断で書いていますが、パパのキタサンブラックの良さはトップラインの繋がり。頭から首、首から背中、背中からお尻にかけてが他の馬には感じない造りとなっており、今回のウィルソンテソーロには同じものを感じます。佐賀への輸送があった中での中3週ですが、馬体減りも感じませんし、良い状態にあると判断していいと思えます。楽しみです。
レモンポップ美浦・田中博康 牡6
▲11月21日撮影(c)netkeiba
前走が追い切りでも遅れ、またトモも少し寂しく映りましたが、それでも勝利するあたりにポテンシャルの高さを再認識するものでした。今回、その反動も含めての状態ジャッジとなりますが、目つきがしっかりとしており、影響はなさそう。体の張りに関しても前走よりもネジがしまって映りますので、南部杯よりも心身共に状態アップと見ていいと感じます。また昨年の今時期は、距離が少し長いのでは? と心配される中ではありましたが、若い頃に比べると削がれる部分もでてきたことで胴を長く見せており、その点も心配ない体つきにも思えます。
アーテルアストレア栗東・橋口慎介 牝5
▲11月20日撮影(c)netkeiba
全体的に引き締まった体で、体重よりもいい意味でスッキリと見せて軽やかさもうかがえます。ここに向けて仕上がり度合いはいいと思えます。また小顔で澄んだ瞳もしており、気持ち的にもちょうどいい塩梅に映ります。もともと脚が長いタイプなので、コーナリングのことを考えると、コーナーがきつくない条件か、直線が長いコース向きと思えます。