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【#78】鬼嫁にかけられた“あらぬ疑い”──攻撃的な夫に感じる後遺症の大きな影響

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  • 2024年12月02日(月) 18時01分
障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く連載コラム。

福永祐一厩舎の開業準備やサロン運営に伴い、家事に仕事に奔走する由紀子さん。夫に多くの時間を割くことは難しくなりましたが、周囲の支えもあって乗馬でのリハビリは少しずつ進んでいました!

しかし記憶障害や攻撃的な発言は続き、鬼嫁が“あらぬ疑い”をかけられることも…。後遺症の影響を感じずにはいられない家庭内での困難は続きます──。


「帯封を見るその日を楽しみに根に持ち続けようと思います(笑)」


 2月に入り、福永祐一厩舎の開業準備が本格的に始まり、私の毎日は俄然忙しくなりました。

 開業と同時に閉鎖予定だったオンラインサロン『福永祐一競走馬研究所』も、「ファンクラブとして残してほしい! 」「更新しなくてもいいから閉鎖しないでほしい! 」といった熱いリクエストを多くいただき、急遽形を変え、福永祐一厩舎応援サロン『TEAM FUKUNAGA STABLE』として継続することが決定。「騎手時代から応援してくれているファンの皆さんの気持ちに応えたい」というのが、祐一さんと運営スタッフの共通意見でした。

 これにより、サロンのリニューアル業務や新サロンのコンテンツ企画、撮影などが加わり、私の日常は一気に目が回るような忙しさに突入したのです。

 息子を学校へ送り出したあとは、すぐに娘を保育園に預けて仕事に取り掛かる。そして夕方、子供たちを迎えに行く。帰宅後は、さまざまな家事をしながら食事を作り、子供たちの世話をして寝かしつけ。その後、また業務に戻ります。

 また、娘の卒園記念VTRの撮影と編集作業などもあり、気づけば夫のことに時間を割くのが難しくなっていました。それでも少しでも夫をサポートできればと思い、仕事の前に乗馬苑に顔を出すようにしていましたが、夫はというと、相変わらず騎乗を拒むことが多く、「乗らないと嫁に怒られる」といった感じで、渋々騎乗することが多かったようです。サポートというより、圧を掛けに行っていたと言ったほうが正しいかもしれません(笑)。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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