▲佑介騎手とC.デムーロ騎手の対談第2回!(撮影:稲葉訓也)
C.デムーロ騎手が考える日本人ジョッキーに必要なこと
佑介 クリスチャンは今回も最初の週から日本の競馬にフィットしていたよね。ヨーロッパの競馬と日本の競馬では、ジョッキーに要求されるものが真逆なのに、2年ぶりに乗ってもすぐに適応できる。それができる人とできない人がいるのは、やっぱり国籍や国って関係あると思う?
クリスチャン フランキー(・デットーリ)やミルコ(・デムーロ)、あとは(アンドレア・)アッゼニもイタリア出身のジョッキーだけど、イタリアの競馬産業はずっと下り坂だったから、どうしても外に活路を求める必要があった。行ったからには、そこの国に適応しなきゃダメだと思っていたから、僕らイタリア人の場合、そういう環境も影響しているのかなと思う。
佑介 フランスやアイルランドのジョッキーは、自分のスタイルに合うか合わないかはそっち次第というスタンスの人が多いけど、フランキーやミルコやクリスチャンは、その国では自分たちジョッキーに何が求められているのかを考えて、それに応えようという気持ちがあるもんね。
クリスチャン フランス、イギリス、アイルランドのジョッキーたちは、自国である程度はやっていける状態だからね。自ら外に出て行ってまで挑戦する必要性がない。ある意味、日本もそうだよね。
──海外に乗りに行く若手ジョッキーは増えましたけど、クリスチャン騎手がフランスに挑戦したのとはちょっと違いますね。
クリスチャン だとしても、若いうちにいろんな国に乗りに行くべきだと思います。(田口)貫太がフランスにきているときにもよく言ってたんだけど、