▲ミルコ騎手に聞く調教に対する本音とは?(撮影:林真衣)
今回は調教に関するユーザー質問をお届け。レース前に調教に乗る馬と乗らない馬の違いなど、ジョッキーの大切な仕事について伺いました!
調教自体は「全部乗りたい!」と話しますが、母国イタリアに比べて日本のシステムは難しいそうで…。菊花賞前のコスモキュランダなど“乗らない方がいい”パターンもあるといいます。ミルコ騎手に調教へのホンネをお聞きしました!
(取材・構成=森カオル)
Q「ジョッキーのみなさんは調教に乗る馬と乗らない馬がいますが、乗るかどうかはどうやって決めているんですか? たとえば、菊花賞のコスモキュランダは、なぜ調教に乗らなかったのですか?」(ジェイコブさん)
ミルコ 意地悪な質問きた(笑)。
──意地悪? なぜ?
ミルコ 僕の本音をいえば、調教は全部乗りたいです! 乗りたいけど…。僕、昔から「調教が下手くそ」って言われているから(苦笑)。
──そういえば、だいぶ前の話になりますが、『with佑』で佑介さんと対談された際もその話題になっていましたね。佑介さんも『ミルコはスーパージョッキーだけど、調教は…。僕がトレーナーだとしたら、ミルコをアシスタントにすることはできない(笑)』と。なんか印象に残っています。
ミルコ 「時計が合わない」って言われちゃう。そのぶん、馬の気持ちを一番に考えて乗っているつもりなんだけどね。もちろん、調教師さんの指示は守りたいし、54秒と言われたら、54秒で乗りたい。調教師さんの指示を守るのも、ジョッキーの仕事のひとつだと思うから。でも、