▲C.デムーロ騎手と佑介騎手の対談は第3回!(撮影:稲葉訓也)
9億円払ったオーナーが「これ、大丈夫なのか!?」
──昨年は、エースインパクトとのコンビでフランス競馬界を盛り上げて。凱旋門賞を最後に6戦6勝で種牡馬入りしたスーパーホースですが、やはり最初からモノが違ったんですか?
クリスチャン いえ、「まぁまぁの馬だな」というのが最初の印象でした。初めて乗ったのは南フランスでの追い切りで、僕が契約しているルジェ調教師から、「もうすぐデビューするのに、まだ馬が寝ている。素質はありそうだけど全然動かないから、ちょっと起こしてやってくれ」と頼まれて。実際に乗ったら、やっぱりズブかった。
佑介 実際にレースに乗って、イメージは変わった?
クリスチャン「クラシックに行けるかな」と思えるくらいのポテンシャルは感じたね。変わってきたのは3戦目にシャンティイで乗ったとき。パドックからすごいエナジーを感じたし、見た目もすごく変わっていた。競馬も勝負どころで仕掛けたときの反応がすごくよくて、「これは!」と思ったんだけど、前に壁があって動くに動けなくて…。
佑介 どうやって抜けてきた?
クリスチャン 「ごめんね」と思いながら、