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【朝日杯FS予想】サウジアラビアRCと繋がる傾向 京都開催での変化はいかに

  • 2024年12月13日(金) 18時00分

アルテヴェローチェに追い風か


 今年は京都なので例年の傾向が通用するか分からないが、最近の朝日杯FSはサウジアラビアRCと繋がりやすい。

 そのサウジアラビアRCを勝ってきたアルテヴェローチェはデビュー2連勝が上がり3位、2位なので上がり勝負になるとどうかだが、京都の芝は使い込まれてきているのでかえって向くかもしれない。8番枠を引いてどんな戦略も可能。阪神JFを参考に外差しに賭けるとしても、それができそうな馬だ。

 サウジアラビアRC2着がタイセイカレント。こちらが上がり最速だった。今回は大外を引いてしまったので外差しに賭けるしかないだろう。しかし枠なりに後ろになりすぎないようにしたいところだ。

 同レースで5着に負けてきたアルレッキーノの巻き返しがあるかどうかも馬券上のテーマだ。馬については素質が高そうだが、過去傾向としては理由のいかんにかかわらず大敗してきた馬の巻き返しは少ない。「負けてきて人気」は馬券的にはちょっと嫌なところだ。

 デイリー杯2歳Sも朝日杯FSに結び付きやすいレースだが、今年は牝馬が勝ったので2着ドラゴンブーストが最先着馬。この馬も外枠を引いた。こちらはここ2走の内容から、多少強引にでも前付けしにいくほかないと思う。

 トータルクラリティは過去にあまり例のない新潟2歳Sからの直行。阪神施行のときは前走条件戦組も含めて「前走もマイル」はよく走っていた。マイルで2連勝してきた点を単純に評価したい。

 パンジャタワーは京王杯2歳Sを勝ってきたが、距離延長で初距離というパターンは、過去の類似事例を見るとかなり分が悪い。母系にはスタミナのサポートがあるので、そこに期待するしかない。

 ミュージアムマイルは2000mからの距離短縮という、父リオンディーズと同じ臨戦過程。前半なるべく置かれずに進めることと、馬群がバラけて進路が見つかりやすくなることが好走の条件か。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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