▲「みんなのKEIBA」など競馬メディアで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)
ホース・コラボレーターとして「みんなのKEIBA」などに出演。パドック診断が好評な細江純子さんに有馬記念出走予定の有力馬10頭の馬体診断を行っていただきました。
ダノンベルーガ美浦・堀宣行 牡5
▲12月11日撮影(c)netkeiba
もともとトモがネックの馬ではありますが、この秋のパドックでは、特にそのトモのアンバランス感が目立ち、よく映りませんでした。今回ですが、立ち姿勢としてはパパ譲りの胴の長さで全体的に窮屈さも感じさせませんし、毛ヅヤにおいても内臓面の働きの良さを感じさせます。ただ右トモをかばってか、右前と左トモのラインに関しては少し捻じれて映りますし、体全体の作りからも直線の長く、広いコース向きな印象は受けます。
ハヤヤッコ美浦・国枝栄 牡8
▲12月11日撮影(c)netkeiba
8歳とは思えないほど、若々しく映ります。キングカメハメハの仔は、精神的にタフな馬が多く、古馬となってからも活躍する産駒がいるのはその点にあると個人的には感じていますが、このハヤヤッコも体だけでなく、雰囲気に若々しさがあり、今、心身共に良い状態にみえます。また四肢の位置にも窮屈さがなく、バランスのとれた立ち姿勢。前軸でしっかりと地面を捉えていますし、状態良く見えます。
レガレイラ美浦・木村哲也 牝3
▲12月11日撮影(c)netkeiba
近走、結果こそでてはいないですが、品のある顔立ちと薄くみせる肌、バランスのとれた四肢の位置、どれをとっても素晴らしく走る牝馬特有の雰囲気を感じます。ゲートさえ五分ならば好勝負できるポテンシャルは持っており、今回においても、その点はカギ。ただ個人的には重心の低いタイプですしコーナーを6つ回る中山は、流れ次第ではありますが、道中巧く縫うことが可能な気もしており、アナドレナイと思っています。
アーバンシック美浦・武井亮 牡3
▲12月12日撮影(c)netkeiba
菊花賞から2か月ですが、トモ高がなくなり、前後のバランスがとれてきて、少し大人になってきた印象を受けます。それに伴い、前軸でしっかりと地面を捉える立ち姿勢にもなっており、また1つ進化している印象を受けます。もちろん、まだまだ成長過程であり、ここからさらに筋肉量などはアップしていくとは思いますが、現時点では肌も薄くみせ窮屈さのない立ち姿勢。状態の良さと成長を感じさせますし、顔つきにおいてもキリっとしており心身共に良い状態での出走と感じます。