▲C.デムーロ騎手と佑介騎手の対談はついに完結へ(撮影:稲葉訓也)
「クリスチャンは日本人のお手本になれるジョッキーだと思う」
──6年前に『with佑』に出ていただいた際、「まずはフランスでトップ3に入ることが目標」とおっしゃっていましたが、2020年に3位に入り、さっそくその目標を達成されましたね(2023年も3位)ここ数年は常に5位以内をキープされていますが、今現在、リーディングへの思いは?
クリスチャン フランスのリーディングで1位を獲ろうと思ったら、1日に2つの競馬場で乗るようなスケジュールをこなさないとダメなんですよ。JRAの開催は基本的に土日と決まっていて、1日にひとつの競馬場でしか乗れないけど、フランスの場合、朝はあっちの競馬場で乗って、夕方はこっちの競馬場で乗って…みたいに、2つの競馬場を行き来して乗ることもできるので。
佑介 リーディングを獲ると決めたら、ある意味、覚悟が必要だよなぁ。
クリスチャン そうなんだよ。まぁ5月とか6月とかにリーディングを狙える位置にいたら考えるけど…。そうじゃなければ、なかなかそこに挑む踏ん切りがつかない。それに、去年だったかな、僕が契約しているルジェ調教師に「リーディングを獲りたい。チャレンジしてもいい?」って聞いたら、「やめてくれ」と言われてね。
毎日毎日移動しながらいろんな競馬場で乗ると、当然疲れるし、そのぶんパフォーマンスが落ちるからね。ルジェさんは、「リーディングを獲るよりもGIを勝つほうが大事」という考えの人。リーディングのトップを獲る必要はないというスタンスなんだ。
佑介 トップジョッキーにとって、JRAのスタイルは