▲ドウデュースの卒業式、第1部!(撮影:下野雄規)
たくさんのファンから惜しまれつつも現役を引退し、次の大仕事へとむかうドウデュース。ラストラン予定だった有馬記念は残念ながら出走取消となってしまいましたが…ご本人(馬)は元気、とのことで改めて!『ドウデュースの卒業式』を開催します!
本連載は友道康夫調教師の思い出ベスト3、担当の前川和也調教助手がつくる卒業アルバムを含む全3回を予定。初回は“ドウデュースの幼少期”をテーマに、生まれ故郷であるノーザンファームの岡崎友和さんにお話を聞きました!
※「崎」は正しくは立崎
(取材・文=赤見千尋)
ドウデュースのお母さんは“おおらかで子育て上手”
──天皇賞(秋)、ジャパンCと連勝おめでとうございます! ドウデュースは日本ダービーも勝っていますし、古馬になってさらにすごい馬になりましたね。
岡崎 ありがとうございます。本当にすごい馬になってくれました。私はドウデュースが生まれてから4か月半、イヤリング厩舎(中間育成:離乳後から1歳夏以降の調教厩舎へ移行するまで)へ送り出すまでを担当いたしました。ドウデュースの母ダストアンドダイヤモンズから縁があり、2016年のキーンランドのセールにたまたま連れて行ってもらった時、繁殖牝馬として上場されていたのです。
すでにアメリカで2頭出産していて、そのうちのPioneerof the Nileの仔も同じセールで上場されていたので、ゼネラルマネージャーの中島(文彦氏)と一緒に仔馬を見せてもらったらすごく馬が良かったので、もともとダストアンドダイヤモンズは購買希望リストに入っていましたが、かなり希望順位が上位に上がったという経緯がありました。
──そして無事落札され、岡崎さんの担当厩舎に来たのですね。
岡崎 それは本当にたまたまというか、偶然だったと思います。ノーザンファームは繁殖牝馬の数が多く、自分が担当しているエリアに来るかはわからないのですが、初年度から自分の担当エリアに来てくれて、そこから昨年までお付き合いが続きました。毎年たくさんの素晴らしい馬たちに携わることができますが、その中でもダストアンドダイヤモンズとドウデュースは思い入れの強い馬たちです。
──ドウデュースを初めて見た時の印象は覚えていますか?
岡崎 よく覚えています。生まれた日の朝に厩舎に見に行って、ノーザンファームではまず体重を計ったり、馬の体や脚、健康状態を見ます。すごく胸が深くて、一般的に言うと心肺機能が高そうないい馬という印象でした。
ただ