▲卒業式のラストを飾るのは、思い出の写真を集めた卒業アルバム!(撮影:下野雄規)
netkeibaオリジナル特集「ドウデュースの卒業式」最終回は、2戦目のアイビーSから3年強の時間、誰よりも近くで一緒に過ごしてきた担当の前川和也調教助手による卒業アルバムです。
ドウデュースのことを「おどう」と呼ぶ前川調教助手ですが、最近の様子を見てその呼び方に変化があったのだとか。そして、ライバル・イクイノックス陣営との友情あふれる写真も。前川調教助手にしか撮れない写真の数々をどうぞご堪能ください。おどう、北海道でも元気でね!
(取材・構成:大恵陽子)
netkeibaをご覧のみなさん、こんにちは。
友道康夫厩舎でドウデュースを担当している調教助手の前川和也です。ラストランとなる予定だった有馬記念の出走取消は、楽しみにしてくださっていたファンのことを思うと申し訳なさがありますが、無事に種牡馬になれることを思うと、悔いはありません。
そして、本人は有馬記念当日も元気にごはんを食べていました。僕が近づくと、ごはんを取られると思ったのか、「あっち行け」という仕草を見せてくるほど。
そんなドウデュースも、今日ついに北海道へ旅立ちました。
思い出の写真を使って“卒業アルバム”を作りましょう、と提案を受けて、改めて色んな写真を見返していました。選ぶのが難しいくらい、色んな思い出があります。
これは真後ろからお尻を撮った写真。
▲昨秋、馬房で撮ったドウデュースのお尻。迫力あるムチッと感!(提供:前川和也調教助手)
たしか去年の天皇賞(秋)やジャパンCの頃だったかなと思います。2歳の頃から「こんな2歳、おらんなー」と感じるくらいの馬でしたが、3歳春の弥生賞のあたりからさらに「すごいな」と思うようになりました。ムキッとした馬体から、周りからは「マイラーみたい」「ダート馬やな」とよく言われていたんですけど、「乗ったら違うんやけどな」と思っていました。乗り味がすごく柔らかいんですよね。
これはドバイで撮った写真です。ドバイ遠征1回目だった昨年はレースを走ることもできず、2回目の今年は5着。結果が出せなくて悔しいなと思うけど、今となってはあのドバイ遠征があってのドウデュースかな、という気もしています。
▲メイダン競馬場でのドウデュース。ドバイでの悔しさが秋の飛躍へと繋がりました(提供:前川和也調教助手)
有馬記念の1週前追い切りを終えた後、武豊騎手が厩舎に来てくれました。