こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、中山競馬場で行われる中山金杯(GIII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
使用コースが例年とは異なる事もポイント
昨年2024年はダート路線改革初年度で、ダート三冠競走の整備などレース体系の変更が大きい年だった。来る2025年は主に芝路線で大きな変更点が多く、代表的なものとして宝塚記念の2週間前倒し、各種トライアル競走の前倒しや配置変更などが挙げられる。それ以外にも重賞の廃止や新設など多岐に渡り、慣れるまで時間がかかりそうだ。
中山金杯はコース替わり初日で高速化し内枠有利というのがこのレースの毎年の傾向だが、地味にここにも変更点があり、毎年年末のAコースから年始Cコース替わりでの開催となっていたが、今年は最初の二日のみBコースで、残りがCコースでの開催。
昨年末が例年以上に馬場が良いまま終了しただけにそこまでのインパクトはなさそうだが、昨年までとは違うことは頭に入れておきたい。
メンバーを見てみると、有馬記念への出走を目指していたが叶わずにスライドしてきたホウオウビスケッツにシンリョクカ、秋華賞5着のクリスマスパレードなどGIでも善戦してきた馬が多く出走してきた。
しかしハンデ戦で斤量差もあり、比較的前走で格が低いレースを走ってきた馬が昇級でも通じているレースで、傾向的にはあまり良い材料とはなっていない。基本レベルの高い芝中距離はハンデ戦でも格下げローテが優位なことが多いが、小回りで主流と少し外れる条件だけに適性も込みで昇級でも通用してくる。
それに今回は上で挙げた3頭含め先行馬が多くて、他に昨年もこのレースで先行していたリカンカブールにボーンディスウェイ、抽選対象だがギャラクシーナイトやセイウンプラチナもしっかり前へ行きたいタイプ。逃げ馬はホウオウビスケッツとセイウンプラチナくらいなのでペースが上がるかどうかは微妙だが、位置取り争いは激しくなりそう。