【中山金杯予想】正月から賑やかなメンバー ホウオウビスケッツにとっては試練の一戦
有力各馬はレース運びがカギとなるか
フルゲート18頭立てで除外6頭と、正月から賑やかになった中山金杯。0.5キロ単位の馬が3頭いるように、ハンデキャッパーにとってもサジ加減の難しいレースになった。
ホウオウビスケッツは別定GIIの毎日王冠2着、GI・天皇賞(秋)3着だから、明らかな格上。ただ中山金杯の逃げ切りは2007年のシャドウゲイト以来出ていない。今回は目標になるしハンデも背負う。さらに乗り替わりも加わるので、なかなか簡単な競馬ではない。
クリスマスパレードは関東オークスを使われたり秋華賞で強い相手とぶつかったりしてきたが、中山では3戦3勝。好位から競馬を進められるセンスの良さが武器だ。今回も2〜3番手で進められれば有力だが、他馬に入られて位置を下げると下げたぶんだけリスクになる。
位置取り争いの相手になりそうなのがシンリョクカ。新潟記念勝ちに加えてエリザベス女王杯でも4着と好走し、完全に復調したものと見てよいだろう。クリスマスパレードともどもスタミナの余裕はあると思うので、序盤を強気に進めたほうが有利になるのではないだろうか。
ボーンディスウェイは昨年2番人気4着。当時は55キロのハンデだったが、このレースは上がり馬でハンデが重くない馬より、実績があってハンデを背負った組のほうが良い傾向にある。リステッドを勝って持ちハンデを57キロまで上げた地力を発揮し、昨年より良い結果を出したい。
昨年の勝ち馬リカンカブールも当時の56キロから58キロになっての登場。昨年の好走が珍しいパターンで、GIIでも3着してきた今年のほうが実は買いやすい。ハンデが気になる人もいるだろうが、斤量で人気落ちするケースはむしろ買いだ。この馬もポジション争いには関係するが、こちらは差しに回っても好走できる可能性がある。
エアファンディタは展開と馬場次第というところ。別定60キロのレースを使ったりしていたので成績欄の見映えは悪いが、ハンデGIIIで馬券に絡む力はある。ただ極端な脚質なので、前が崩れる展開や外差しのきく馬場といった好条件は必要になるだろう。
アルナシームは距離がやや長い気もするが、京都でなくこちらを使うということは陣営にそれなりの手応えがあるのだろう。前半なるべく消耗せずに進めて、前の行きっぷりが鈍ったところで早めに進出したい。