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【フェアリーS予想】クラシック戦線への重要レース “初マイルの伏兵”の激走に期待

  • 2025年01月11日(土) 18時00分

波乱の結末も少なくない


 距離、時期などを変えてきた現在の「フェアリーS」が、1月の中山1600mになったのは第25回の2009年から。最初はのちの「桜花賞」との結びつきは乏しかったが、近年、クラシックに挑戦のスケジュールが大きく変化したのと呼応して、レースの重要性は増した。

 2022年の桜花賞馬スターズオンアースはこの重賞の2着馬。2021年の桜花賞3着馬ファインルージュ、2020年の桜花賞3着馬スマイルカナは、この「フェアリーS」の勝ち馬。急速にクラシックと結びつき始めている。今年は除外馬が9頭も出た。

 最近10年の勝ち馬のうち8頭が前走も芝1600m。これは重要データだが、前出ファインルージュ、2022年の勝ち馬ライラックは、初のマイル戦を伏兵として勝っている。レースレベルが上がって総合力が求められるからでもある。

 波乱の結果が多い点に注目して、穴馬ルージュミレネール(父スワーヴリチャード)に期待したい。ここまで1800mを3戦して「4、3、1」着。とてもマイル向きとはいえないが、やや遅咲きだった父は一度だけ挑戦した安田記念を1分31秒4で小差3着。実際には侮れないスピード能力を秘めていた。

 スワーヴリチャードの代表産駒は有馬記念のレガレイラ、菊花賞のアーバンシックだが、2023年の新種牡馬ランキング1位らしく、京王杯2歳Sをレコード勝ちのコラソンビート、チューリップ賞を一気に差し切ったスウィープフィートなど、明らかなスピードタイプも送り出している。

 札幌1800mの新馬戦は1分47秒8の快レコードで圧勝した大器と評判のキングスコールに完敗の4着だが、1分48秒5なら上々。向正面から一気にまくって4コーナーでは先頭に並んでいた。あの内容なら1600mをこなして不思議ない。大駆けに期待したい。

 内枠のジャルディニエ、前回はロスのあったレイユール、阪神JFは外枠の不利が大きかったミーントゥビーが相手本線。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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